テレビ局ってどんな内容を放映しているのだろう?
ニュース、ゴシップ報道、エンタメ、グルメ、などなどいろいろなジャンルがありますが、各テレビ局は、どのような特徴を持って放映しているのでしょうか。
知っているようで知らない『テレビ局放映内容の謎』。
知っているようで知らない理由は、たくさんあるテレビ局が、放映時間内にどのような内容を放映しているかなど調べる手段がなかったから・・・・・、これまでは。
現在は、AI技術により、簡単に調べることができるようになったようです。すると、各テレビ局の特徴がよく見えてきます。別の言い方をすれば、番組制作者の頭の中身ということです。
以下の画像は、2024年5月15日から6月15日までの各テレビ局の放映内容のワード出現数のクラウド画像です。ワードの出現頻度により、文字の大きさや色が強調されているクラウドで表現されています。
表示設定は、全カテゴリーを対象とし、どこのテレビ局でもダントツの出現率を示す「日本」というワードを除外しています。
では、具体的に、各テレビ局の放映内容の実体、別の見方をすれば、作り手の頭の中を覗いてみることにしましょう。
【全テレビ局】
NHK総合、日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビの計6社全体のクラウド画像です。この画像をベンチマークとして、各社の特徴を比較します。
【NHK総合】
【日本テレビ】
【テレビ朝日】
【TBSテレビ】
【テレビ東京】
【フジテレビ】
各テレビ局で、放映している内容に大きな違いがあることが分かります。そんなことは当たり前、と思いますが、では、具体的に「どこがどう違うのか」。これまで、この問いに答えることのできる人はいなかったと思います。
特徴的なのが、「テレビ東京」です。テレ東ってグルメ番組が多いな、と感じていましたが、クラウド上にそのことが如実に示されています。
更に、「フジテレビ」のクラウドで、太く大きな赤文字がないこと。バランス良く放映しているのか、それとも特徴がないテレビ局なのか。
このような視点で、各テレビ局がどのような放送をしているのか特徴探しをしてみるのも楽しいと思います。
テキストマイニング
今回のクラウド画像は、LSI JAPAN社「TEXT MINING」の「WordCloud」で生成したものです。集計期間の他、曜日、チャンネル、ジャンルを選択することができます。
このサービスについての説明がないので詳細は不明ですが、同社が得意とする音声認識を活用して字幕生成し、その文字列をデータベースにして出現頻度の計測を行っているのではないかと思います。いわゆる「テキストマイニング」の技術です。
同じ期間で、ジャンルを「ニュース・報道」にして、上位20位までの各局の放送内容クラウドを示したものが下の表です。
テレビ東京だけが他局とは異なっていることが分かります。そして、内容的にもバランスが取れているように感じます。本来の報道機関の役割を果たしているように思うのですが、いかがでしょうか。
ネット上には、「ニュース番組をよく見るテレビ局ランキング」や『あなたが「ニュースに強い」と思うテレビ局はどこ』とか、情報自体は存在しますが、その内容をまともに信じる人はあまりいないように思います。同じ穴の狢が作っている操作された情報という印象です。結局、客観性が何ら担保されていない情報だと感じます。「ヤラセ」などのレベルではなく、作り物を作るのがテレビ制作の仕事と割り切っているように感じます。
「WordCloud」の分析結果の信頼性は不明ですが、このサービスがこれまでとは違った分析手段をテレビ視聴者に提供していることは間違いありません。
以前から感じていた「テレ東」の異質性がクラウド上で明らかになるのは見物です。管理人は、「テレ東」の番組をよく観るのですが、その理由が分かったように思います。
制作コストが安上がりなグルメ番組ばかりが目に付く「テレ東」かと思ったら、まあ、その通りなのですが、様々なテーマについて偏ることなくバランス良く放映しているという実態が浮き彫りになりました。
他のテレビ局が独特の臭いを発する番組作りをしているのに対し、テレ東は無味無臭で作り手の姿を隠すような番組制作をしているのかなぁ、と個人的には思いました。