動画をダウンロードする究極の方法は画面録画|その方法とは

Web動画をダウンロードしたい理由とは

 動画をダウンロードして閲覧したい思うことがあります。その理由は、長い動画を飛ばし見したいから。ブラウザ上で飛ばし見するのはとても難しく、フリーズすることもしばしば発生します。このため、ダウンロードして、動画プレーヤーで飛ばし見する。後はそのファイルを捨ててします。

 一般の人は大体こんな使い方だと思います。ダウンロードした動画を後生大事に保存していても、一生それを見る機会はないでしょう。人の一生はとても短い。大量に保存した動画の総再生時間は、自分の生存時間を優に超えている(www)

 動画は閲覧できるのに絶対にダウンロードできないサイトも存在します。NHKのオンデマンドなどはダウンロードできません。アダルトビデオもダウンロードできないサイトが存在します。

 どうしてもダウンロードしたい場合、最も簡単なのが動画再生画面を録画する方法です。

 そう思って、ネットで調べると、動画キャプチャソフトを紹介する記事をたくさん見かけます。そして不思議なことに気づきます。書いているのは同じ人なのではないかと。

 ソフトが違うのに記事の中身は同じことしか書かれていません。ダウンロードアイコンが皆同じなので、同じライターがたくさんのサイトを作っていることがバレバレです。他のソフトでも同じパターンを見かけるので、そのようなソフトにはあまり関わらない方が良さそうです。

 何が怪しいかというと、それらのソフトは有料なのに、そのことは一切書かれていないことこと。まるでフリーソフトと誤解させる書き方になっています。

 ダウンロードは無料です・・。嘘は書いていません、ということなのでしょうか。

 ソフトをインストールして使ってみると、機能制限や回数制限、ロゴの表示などいつもの制限がかけられており、フリーソフトと誤解させる悪質な販売方法を採用していることが分かります。

 ということで、インストールしたソフトは速攻削除です。有用なソフトかと論ずる以前の問題です。このような商法を平気で採るのは中国系だろうと推測できます。

 ソフト紹介記事を書いた人は、本記事を読んでも意味が分からないのでしょうね。

「うぇぶれこ」なら無料で使えるけれど問題発生!|解決策

 表示画面を録画するフリーソフトとしては、「うぇぶれこ」があります。

 「うぇぶれこ」で検索すれば簡単に見つかるし、使い方も配布元に書かれているのでここでは書きませんが、このソフトは致命的な問題を抱えています。そこで、その解決策を書きたいと思います。

「うぇぶれこ」で動画再生画面をフルスクリーンにするとメニューバーが表示できず、録画を停止できない、という致命的な問題があります。

 ネット上には、この問題についても、解決策についても紹介する記事はありません。全ての環境で発生するわけではないようです。 

 この問題は、PCの解像度により発生するようで、管理人のノートパソコンでは、「うぇぶれこ」が使えない。具体的には、次のトラブルが発生します。

  1. このソフトはフルスクリーンを録画するもので、動画もフルスクリーン表示する必要がある。
  2. そうすると、画面トップにある操作ボタンが消える。通常はオンマウスで表示されるのだが、オンマウスしてもボタンを表示できない。ボタンの位置にマウスを移動すると表示が消える。
  3. このため、録画を開始すると、停止できない。さらにフルスクリーンを元に戻すボタンも表示できないため、操作不能となる。

 この問題は、モニターの解像度が原因のようです。次のように設定すると、「うぇぶれこ」を一応使えるようになります。

  1. デスクトップの何もない部分で右クリック  ⇒ [ディスプレイ設定]
  2. [設定 ディスプレイ]の画面が開くので、[拡大縮小とレイアウト]で、サイズを100%にする。
  3. 後は、画面右上の × アイコンをクリックして画面を閉じる。

 これで、表示される文字が小さくなりますが、トップのメニューアイコンが消えるトラブルは解消します。録画作業が終わったら、元の状態に戻します。

「うぇぶれこ」は無料だけれど、なんか変?

 無料ということで「うぇぶれこ」を紹介しましたが、実はとても気になることがあります。それは、スタートページ画面。123net という画面が表示されるのですが、これって、悪名高い中国の会社?  

 標準ブラウザをこのブラウザに強制的に変更する極悪サイトで有名になったやつでは?

 開いた画面右下の「運営会社」をクリックすると、ESETセキュリティが以下のような「接続中止」の警告を発します。かなり笑える!

 ということで、よい子は近づかない方がよいでしょう。警告内容をよくご覧ください!

使いやすいのは「FastStone Capture」の「画面レコーダー」

 管理人が長年使っているのは、「FastStone Capture」というソフトです。このソフトはいろいろキャプチャできるのですが、動画キャプチャ以外の機能は使ったことがありません。通常の画面キャプチャは「SETUNA」が圧倒的に優れているからです。

 「FastStone Capture」というソフトを知らないという方でも、このソフトを使った動画をYouTubeで見ていると思います。

 たとえば、Photoshopの使い方を説明する動画で、マウスポインターの位置が黄色く着色され、どのような操作をしているのかよく分かる動画がありますが、あれは「FastStone Capture」を使っています。

 この「FastStone Capture」はシェアウエアなので有料ですが、お金を支払う価値があると思います。

 録画する範囲は、自由に設定できるし、画面下のタスクバーを除外してフルスクリーン録画することも可能です。操作も簡単で、操作方法を説明する必要もありませんが、ちょっとだけコツがあるので下の方で簡単に説明します。

 このソフトはとても使いやすいのでおすすめです。たしか、30日間は無料で使えます。古いバージョンはずっと使えるかも? 試しにVectorで配布されているとても古いバージョンをインストールしてみたのですが、日付け制限の表示は出ません。その理由は、管理人が正規版をインストールしているせいかも知れませんが、試してみる価値はありそうです。機能面では古いバージョンでも遜色ないと思います。

 このソフトのよいところは、録画する範囲を自由に決めることができること。ダウンローダーを使うと、動画全体をDLすることになります。録画したい範囲を決めることで、不要な部分を録画することで時間がかかるという不便を解消できます。

 具体的な録画手順は以下のようになります。

1. 動画を全画面表示にする。スピーカーの音を録音するので、音をミュートしてはダメ。音量を上げ、音声ジャックにイヤフォンを差し込み、音漏れを防止する。
2. FastStone Captureで、[録画する画面]を[全画面]に設定。
  [音声を録音]にチェックを入れ、[スピーカー]を選択。
  [設定] ⇒ [映像]タブ ⇒ [マウスポインターを録画]のチェック外す。
  [音声]タブ ⇒ [マウスクリックの効果音を録音]のチェック外す。
3. 動画をスタートし、記録ボタンをクリック。
4. 録画終了は Ctrl + F11

怪しいソフトが目白押しの動画キャプチャとダウンローダーの世界

 動画キャプチャやダウンローダーのソフトを探すときはかなり注意する必要があります。ロシア系と中国系の詐欺サイトがこのワードで網を張っているからです。そして、Google検索の上位に表示される! 

 ネット上でWeb録画を検索すると、たくさんの怪しいサイトがヒットします。何が怪しいかというと、上述したように、有料ソフトなのにその価格も一切表示せず、無料ソフトと誤認させてインストールを促すという手口を採用していることです。たとえば、「KissJAV をダウンロードする方法」などで検索すると、インチキソフトがたくさんヒットします。しかし、まさに、インチキなので、欲しい動画はDLはできません。

 ざっと検索したところ、「iTop Screen Recorder」、「VideoSolo スクリーン録画」、「4Videosoft 画面キャプチャー」、「FonePaw PC画面録画」、などを紹介するサイトがヒットしますが、これって全て同じものではとの疑惑を感じます。その理由は、紹介サイトの記述の仕方が皆同じなのです。

 同一ライターが書いているとしか思えません。

 これらの記述の特徴は、有料であるということは一切書いていないこと。当然、価格の記載などあるはずもありません。それなのに、使い方がやたら細かく書いてある。この文章の書き方が皆同じなので、同一人の仕事だと判定できます。

 ソフトの優劣を評価する以前の問題として、こんな姑息な情報を発信する時点で、ソフトとしては失格です。リスクを冒して購入するか、試しにインストールしてみるかはあなた次第です。ちなみに、ソフト自体にはウイルスは確認されません。暇な管理人が試した限りでは、DLしようとすると、ESETセキュリティがガンガン攻撃をブロックしている状況で、フリーのセキュリティソフトなど簡単に突破されそうな勢いで攻撃されます。くれぐれも試そうなどと思わないように。キャプチャが一番安全です。

著作権について

 他人の著作物を営利・非営利の目的に限らず著作権者に無許可で公開することは、著作権法に触れる違法行為であることは誰もが知っています。

 では、ネット閲覧可能な動画をキャプチャー録画して自分だけで楽しむ、という行為は違法なのでしょうか。これは、(イカサマ弁護士の記事にあるような)グレーゾーンでも何でもありません。

 その答えとしては、NHKの記述が最も役立ちます。アクセス稼ぎの怪しい弁護士の記事より役立つ情報です。

 たとえば、NHKのサイトでは、動画の録画に関わる著作権について以下のような説明書きが見られます。

「帰りが遅くなるから、あの番組はビデオにとって」とか「裏番組はビデオでゆっくり」など、家庭内で個人的に録画(著作権法では「複製」といいます)をして楽しむことは著作権法でも自由にできることになっています」(放送番組と著作権、NHK

 この複製行為が、テレビに接続・内蔵しているビデオレコーダーによるものなのか、Web動画レコーダーによるものなのかは区別する必要もないでしょう。個人で楽しむ範囲内で著作権法上の複製は認められているということです。

 もし、裁判になったとき、イカサマ弁護士の記事は何の役にも立ちませんが、NHKの発する記事は、裁判に使えそうです。ただし、違法にアップロードされた動画は別問題です。でも、それが違法かどうかは私たちには全く分かりません。当事者間の契約関係を知るすべがないからです。大手サイトは、当然、著作権者と正規に契約を結んでいると推測できます。違法なサイトは権利者が申し立てを行い当該動画を削除することになります。

 何が違法なのかを理解し、他者の動画著作物をネットで開示するような行為は絶対にやめましょう。