エクセルが”プチ”フリーズするようになった|解決策

かなり以前から、エクセルの動きがどうもおかしい。

簡単な合計計算なのに、時間がかかり、さらに、プチ・フリーズする。フリーズしている時間は数秒程度なのですが、その数秒にイラつきます。セルの書式設定をしようとしても同様に”プチ・フリーズ”する。

何でこんなことになったのだろう?

エクセルブックは、ほとんど新規に開いたようなまっさらの状態です。式もほとんど入っていません。当然、ファイルサイズもとても小さい。

確認すると、特定のエクセルブックで発生するのではなく、エクセルで開いたすべてのブックで同じ問題が発生している。

いろいろな操作をして状況を確認してみると、プチ・フリーズする操作が多数確認できました。

解決策

一応、元の状態に戻ったので、この解決策をメモとして残しておきます。

このトラブルを引き起こしていたのは、『Excel14.xlb』というエクセルの設定ファイルでした。このファイルは自動生成されるので削除してもよいのですが、念のため『Excel14.xlb.bak』にファイル名を変更しました。

このファイルは、以下の場所にあります。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\

なお、管理人のエクセルは、Office2010 なので、Excel14.xlbというファイル名ですが、これ以降のバージョンでは、Excel15.xlbなど別のファイル名になっていると思います。

どうやら、この設定ファイルが壊れてしまったのがトラブルの原因のようです。

『Excel14.xlb』が自動生成されているか確認すると、エクセルを起動してしばらく使っても直ぐには生成されないようです。忘れた頃に生成されていました。

こんな簡単な解決策が見つからないネットの闇

エクセルが重い、フリーズする、などのワードで検索すると、たくさんの記事がヒットします。そして、どれもクソの役にも立たない記事ばかりです。

たぶん、自分が困った経験ではなく、他人のサイトの記事をパクってまとめ記事を書いているのでしょう。解決策とは無縁な、まったくのピント外れの記事内容になっています。

今回、いろいろ調べてみて、デタラメサイトのオンパレードという印象を受けました。何の役にも立たない記事ばかり。

そして、その内容や書き方をどこかで観たような気がしていたのですが、思い出しました。Microsoft社のヘルプの書き方と同じです。記載内容の中身がなく、それを読んでも何の解決策にもならない。

Microsoft社の製品でトラブルが起きたとき、誰も製品のヘルプを使わずにネットで調べようとする理由は、何の役にも立たないヘルプだと言うことを世界中の人たちが昔から知っているからでしょう。

ひどいヘルプだと、ヘルプのトップページに飛ばされます。自分で調べろ、という意味のようです。これでは「ヘルプ」とは呼べません。

ネット検索の上位にヒットする記事はこれと同じような書き方になっており、本当に役に立たない。ゴミのような記事です。

解決策を見つけるためいろいろやってみた

今回の解決策に至る過程で、いろいろやってみました。その一部を紹介します。

こんな簡単な解決策を見つけるのに2ヵ月以上の期間を要しました。

以下は、この記事の初期段階で書いた内容です。

*** *** ***

思い当たることがひとつあります。それは、「personal.xlsb」の存在です。エクセルを起動すると、時々、「personal.xlsbがロックされています。読み込み専用で開きますか」という理解不能のメッセージが表示されます。

personal.xlsbはマクロ登録のファイルなのですが、エクセルを起動するときにこんなメッセージが表示されること自体おかしい。マクロ付きファイルを開いたわけではなく、単に、エクセルを起動しただけです。読み込み専用というメッセージの意味が分からない。

以前から気になっていたのですが、このファイルを削除することにしました。

削除するのは、「PERSONAL.XLSB」と「~$PERSONAL.XLSB」の二つです。検索ソフト「everything」でヒットしたこの二つを削除しました。

削除の前に、これを削除してよいかネットで確認。削除しても問題ないようです。

削除した結果は、”プチフリーズ”が止まり、かなり早く処理できるようになりました。

やはり、「PERSONAL.XLSB」が問題だったようです。⇒ これは間違いで、状況に変化はありません。

ところで、「PERSONAL.XLSB」というファイルは、マクロを使わない人のパソコンにはないと思います。このファイルは、以前、関数を登録したときに生成されたファイルだったと思います。でもそれはかなり前のこと。登録した関数は使う機会がないので、「PERSONAL.XLSB」を削除しても何の問題もありません。

ここで疑問が沸きました。「PERSONAL.XLSB」が作られたのは数年前です。ところが、”プチフリーズ”するようになったのは、数ヶ月前からです。かなりのタイムラグがあります。

本当に「PERSONAL.XLSB」が原因なのかという疑問が残りますが、現在の所、他に思い当たるようなものは確認できません。

役立つサイトの見分け方

エクセルに限らず、Office関連の問題解決策を探しているとき、以下のようなサイトには有益な情報はありません。即閉じがお薦めです。読む価値すらないまとめサイトです。

  1. Officeの更新を記載しているサイト ⇒ 通常は自動更新している
  2. ファイルサイズなど、当たり前のことを書いているサイト ⇒ そんなことは誰でも知っている
  3. パソコンのスペックが足りない ⇒ まさにまとめサイトの典型的内容
  4. アドイン ⇒ 確かにこれも疑わしいけど、・・。
  5. グラフィックアクセラレータを無効にする ⇒ よく見かける対策。そもそも、重くなった・・という状況には無関係の対策

この問題解決に膨大な時間を費やしました。だからこそ、管理人は怒っています。なんで、こんな簡単な解決策がネットで簡単に見つからないのかと。

再計算の部分がまだ重い

 大体正常に動くようになったのですが、再計算の動作がとても重い。

 単純な合計のセルをドローしてコピーしただけなのに、プチフリーズします。

 そこで、次の方法を採りました。

[ファイル]タブ ⇒ [オプション] ⇒ [詳細設定] ⇒ [数式] ⇒ [マルチスレッド計算を行う(U)] のチェックを外します。

 これで、再計算のフリーズはなくなりました。