スマホの充電コネクタがグラグラして充電に支障が出る|解決策?

 この記事は、Androidなどで使われている「usb-Bタイプ(micro-B、microUSB)」のスマホの充電ケーブルに関するものです。

 以前から気になっていたのですが、充電コネクタ(スマートフォン側端子)をスマホに差し込むと、グラグラとゆるい感じで、直ぐに抜け落ちてしまうこともしばしば起きます。

 このグラグラがひどくなると、充電したつもりがまったく充電されていないというトラブルに見舞われることも起きます。

 これについてネットで解決策を探したのですが、検索の上位にヒットするサイトはいつものように何の役にも立たない寄せ集め記事になっていて、本当に何の役にも立ちません。

 最初は、スマホ側のジャックが無理な力が加わり広がってしまったのかと思いました。ところが、このジャックの金属は恐ろしいほどに強固な作りで、簡単に曲がるような代物ではありません。

 もし、この金具に不具合が発生すると修理に2万円取られてしまいます。パネル交換より高価な修理になります。

原因は、ケーブル側の突起の不具合

 充電ケーブルをスマホに差し込んでグラグラする原因は、ケーブル側にある二つの突起の不具合が原因です。

 その証拠に、新品の充電ケーブルに交換するとこのグラグラがなくなります。

 下の画像をご覧下さい。

不具合のあるコネクタ
新品のコネクタ

 上の画像が不具合のあるコネクタです。差し込みの裏側に2個の突起がありますが、不具合が発生するケーブルの突起はとても小さくなっています。新品の頃はもっと大きくせり出していました。

 その下の画像が新品のコネクタです。突起が高くせり出しているのが分かると思います。

新品のコネクタ

 どちらのケーブルもダイソーで買ったものです。

 ダイソーの充電ケーブルの寿命は1ヵ月程度かもしれません。ダイソーの製品はこの二つの突起の材質に問題があり、簡単に摩耗してしまうようです。

 ところが、ネットで購入した800円くらいのケーブルでも同じ現象が発生しました。この商品も劣悪な材料で作られていたようです。

 スマホの純正品ではあれば、こんなに簡単に突起が摩耗することはないと思うし、実際にケーブルを切れそうになるまで使っても、このようなグラグラするという不具合は発生しなかった。

 やはり、スマホのケーブルを100均で買うのは考えもののようです。とはいいながら、コスパがよいので、管理人は買いますが。

ネット上で見かける奇妙な記事

 このケーブル差し込みがグラグラするという問題をネットで調べても、上で書いたようなことはどのサイトでも一切書かれていません。

 書かれているのは、ケーブルのタイプの説明から始まり、最後は、修理に出しましょうというまったく中身のないピントはずれの結論。何の問題分析もせずにやたらと長い記事を書いています。

 上で書いたように「usb-Bタイプ」のケーブルでこの問題が発生した場合、最初に疑うべきは、コネクタの突起の大きさです。新品は0.5mm程度出ていますが、不具合のあるものは、0.2~0.3mm程度しか出ていません。このわずかな違いがグラグラの原因となります。

解決策はケーブルの新調

 問題は突起の大きさなので、これを大きくする方法をいろいろ考えたのですが、そもそもケーブルを100均で買えることから、古いケーブルは廃棄し新しいものと交換する、というのが最適解だと気づきました。

 グラグラする問題の原因がスマホ側の受け口にあると考えてしまいがちですが、それはほぼないと思います。その理由は、管理人がこの受け口のサイズを狭めようと、工具を使い思いっきり力を加えたにもかかわらず、受け口はびくともしません。とても頑丈につくられています。

 従って、充電ケーブルがグラグラするというトラブルが発生した場合、まずは100均のケーブルで試してみることをオススメします。

 そして、100均のケーブルが直ぐにだめになる、すなわち、再びグラグラし出す場合は、その時点で純正ケーブルへの交換を考えたらよいと思います。

 100均商品がゴミを増やしている典型的な事例と感じています。ケーブルにはいくつかの納入業者がいるようなので、もしかしたら、100均でもよい商品があるかも知れません。 

コネクター不具合の原因はこれだ!

 その後、同じように充電できない不具合が多発。100円ショップで何度もケーブルを買い換えました。コネクタは、Micro USB TypeB です。

 それにしても、この状況はあまりにも異常です。そこで、ケーブルをじっくり観察して、原因を探ることにします。

 その結果がこれ。

 同じケーブルコネクタの写真です。上と下で明らかな違いがあります。

 上の写真では、コネクタの金属部分が下に曲がっており、矢印部分の出っ張り(爪)も少ししか見えません。これに対し、下の写真では、金属部分がやや上向きになり、矢印の出っ張りも大きくなっています。

 この出っ張りがないと、スマホのコネクタ受け口に引っかからないため簡単に外れてしまいます。

 そうなのです。原因は、この金属部分の曲がりでした。金属部分が下向きに曲がると爪が隠れてしまいます。反対に、金属部分を上向きに曲げると、爪がニョキっと出てきます。

 100円ショップの製品は、この部分の材質に問題があるようで、簡単に曲がってしまう。純正なら、簡単には曲がらないと思います。

 原因が分かれば、後は簡単です。曲がった金属部分をまっすぐにすればよい。

 ところが、現実はそう簡単ではない。一度曲がった金属部分は強度が低下し、曲がりやすくなるようです。新品を購入して、曲がらないように注意しながら使用するか、純正のケーブルを購入するのがベストかと思います。