暑い夏は「水かけごはん」が美味しい!

 みなさんは、「水かけごはん」って知っていますか?

 ご飯に冷たい水をかけただけの食べ物です。

 お茶漬けをよく食べる人でも、最低限、水ではなく、お湯を使うのではないでしょうか。

 管理人は、爺になるまで、「水かけごはん」を一度も食べたことがありません。理由は、お湯をかけた方が絶対美味しいと確信があったからです。

 ところが、テレビで尼さんとお坊さんが水かけご飯が美味しいと話していました。お米の味を感じながら、少ない量のお米でも美味しく、満足のいく食事ができる、のだそうです。

 そこで、人生で初めて、ご飯に冷たい水をかける、という暴挙を体験。

 その結果は、「なに、これ! ほんとうに美味しい!」。

 とにかく、米が甘いのです。そして、米一粒一粒を味わっている、というこれまでに感じたことのない食感。湯漬けでは味わったことのない食感で、とても美味しい。

 こんな美味しい食べ方があったのかと驚くとともに、なんで、これまで一度も試したことがないのかと不思議に感じました。

 日本人の心の奥底には、「温かいご飯」「美味しい」「ふっくら」というイメージが染みついています。冷めたご飯は「冷や飯」と呼ばれ、蔑まれる存在に。冷めたご飯を食べる場合でも、熱湯を入れて熱々で食べるのが普通でしょう。

 しかし、冷や飯に氷の入った水を入れて食べると、米の甘さが引き立ち、とても美味しく感じます。

 アミラーゼがどうのこうのと説明したい人もいるのでしょうが、そんなものは不要。食べてみれば分かります。

 最近、異様な暑さで、ご飯を炊いても食べる量が少なく、余ってしまいます。そんなとき、キンキンに冷やした水を冷や飯にかけるか、温かいご飯なら、大きな器にご飯を盛り、そこに多めの冷水をかけます。

 間違ってもご飯を水で洗ってはいけません。ご飯を洗うレシピを書いている人もいるようですが、舌がおかしいか、ネタとしてヤリもしないで書いている。そう感じます。ご飯は、洗うとご飯のうまみが洗い流され、ゲロマズになります。

 実は、日本で買う日本米では、ゲロマズまでは行かないのですが、外国で買う日本米を洗うと食べられたものではないと感じるほど不味くなります。

 ご飯を洗って使う料理を紹介している人もいますが、最初から、タイ米などを使うべきと思います。

 さて、話しを水かけご飯に戻します。

 水かけごはんによく合うおかずは、味噌漬けです。梅干しも美味しいのですが、ご飯の味がしなくなります。やはり、味噌漬けをかじりながら、水かけご飯をかき込むのが正解な食べ方のように感じました。日本人で良かったと、至福の時を感じる瞬間です。

 暑い夏を乗り切るためにも、ぜひ、水かけごはんをお試し下さい。ご飯だけだと栄養が偏るので、特上国産天然ウナギなりA5和牛ステーキなり、ウニ・アワビ・本マグロ海鮮刺身なり、経済状況に応じて副菜を取りましょう。

 これらの副菜が映った写真を見ながら水かけごはんを食べると、高級料亭に行った気分を味わえます。