謎の写真撮影場所を探していたら凄いことになっている:池田七帆

中国のコスプレーヤー、池田七帆ちゃんが、10月7日 21:38にブログを更新し、たくさんの写真をアップしました。

セーラー服姿の写真です。七帆ちゃんにしてはあまり似合っていないなぁ、と思ったのですが、写真をよく見ると、「長門有希」の文字が見えます。

どうやら、 アニメのキャラクター「長門有希」のコスプレをしているらしい。『涼宮ハルヒシリーズ』に登場するキャラクターです。

コスプレには関心がないのでスルーしようかと思ったら、アップされた写真の中に管理人の目を釘付けにする一枚がありました。それがこれ。


Image: 微博、”池田七帆七田池”

「長門有希」のコスプレをした七帆ちゃんの後ろに何やら日本語の看板が見えます。

普通の人は何気なく閲覧する一枚の写真ですが、管理人には驚愕の一枚でした。

なぜ驚いたか分かりますか。

七帆ちゃんは、ここ三年間、毎年日本に来ています。そして、その足取りのほとんどを管理人は把握しています。

だから驚いたのです。七帆ちゃんがこの写真を日本で撮影したはずはない、と。

どこで撮影したのか特定できない

そもそも、今年、七帆ちゃんが日本に来たのは1月です。コロナで武漢が閉鎖される直前に日本から武漢経由で深圳に戻っています。写真の制服は冬服ではないし、他の写真に写っている通行人たちの服装は半袖なので、これは最近撮影したものです。

七帆ちゃんが夏に日本に来たのは、2018年8月の旅行だけです。この時は鎌倉と東京を旅行しています。2019年は5月に北海道に行っています。その時期、半袖の人などいるはずもありません。

過去の来日時の写真は彼女のブログにたくさんアップされていますが「長門有希」のコスプレ写真はありません。撮影場所のほとんどを管理人は特定しています。

つまり、「長門有希」のコスプレは、2018年の来日時にはやっていないはずなのです。

するといつ撮影したものなのか。それは、たぶん、最近のことでしょう。でも、コロナの影響で、深圳在住の七帆ちゃんが日本に来るはずがない。

この写真はどこで撮影されたものなのか? とても不思議です。


Image: 微博、”池田七帆七田池”

上の写真で七帆ちゃんが太宰治の小説『津軽』を持っています。

七帆ちゃんは日本語を勉強しているので、たぶん、原書を読むことができるのだと思います。

撮影場所を特定すると驚きの結果に!

10月8日、七帆ちゃんが動画をアップしました。「長門有希」のコスプレをしている動画です。


Image: 微博、”池田七帆七田池”

この動画を観ていると、撮影場所は日本のように思える。そこで、もう一度写真を見直しました。

すると、あちこちに日本語の看板が写っています。でも、何か変?

どこがどうおかしいと感じるのか分からないのですが、違和感を覚えます。信号機の近くの看板に「始まるのだ」という文字が見えますが、日本でこんな看板を出すわけがない。

そこで、撮影場所を特定できそうな看板・標識を写真の中から探します。

すると、写真の上の方に、場所を特定できそうな「○○町三丁目」という文字列が見えます。でも、ぼけていて読めません。


Image: 微博、”池田七帆七田池”

この文字をクリアにします。すると、「黄岐町三丁目」と読めました。早速これを調べます。

すると、驚くべきことが分かりました。

写真にはひらがなで書かれた看板がいくつか見えます。とうぜん、日本で撮影された写真だと誰もが考えます。ところが、この写真は、中国で撮影されたものでした。

撮影場所は、広東省佛山市南海区黄岐町「金沙州一番街」。

この通りは、まるで日本の街並みを再現したようなつくりになっており、通称「一番街」と呼ばれているようです。通りにある店の看板も日本語で書かれている。標識や案内板も日本語になっています。アニメファンにとって、日本に行かなくても日本の街角で撮影したような写真が撮れると話題のスポットのようです。つい最近できた人気のスポットのようで、多くの若者で溢れかえっているようです。

この通りは全長100メートル。新宿の歌舞伎町や渋谷六丁目を模した造りになっているらしい。

2020年9月27日付けJタウンネットが配信した「まるで日本にいるみたい? 中国のショッピングモールに出現した「日本風テーマパーク」がアニメづくしで楽しそう」によると、佛山市順徳在住の「まいかわさん(@dancingriver)」のツイートを引用して、いろいろ紹介しています。

しかし、店の看板や広告、道路標識、路面標識、バス停の表示まで日本語にするなんて、驚きです。

下の写真を見つけました。写っているのは女子高生の制服姿の女の子たち。ちなみに中国の生徒の制服は体操着なので、味も素っ気もない。彼女たちが日本の制服にあこがれる理由が分かります。


Image: 微博、”邪留丸距老窦”

路面のバス優先の標識や都営バスの表示板など、まるで日本のようです。


Image: 微博、”DieHardPoser “

七帆ちゃんの写真でも日本の道路標識が写っています。コラで作るのは簡単ですが、それをやると信用ががた落ち。コスプレーヤーとしては致命的でしょう。


Image: 微博、”池田七帆七田池”


Image : 同上

七帆ちゃんの後ろにいる通行人たちは、誰もマスクをしていない。今時の日本で、こんな光景を撮影するのは不可能ですね。


Image : 同上

帅嘤嘤さんもリツイートしていた

七帆ちゃんの「長門有希」のコスプレに、帅嘤嘤さんもリツイートしていました。かなりのインパクトがあったようです。

たぶん、七帆ちゃんと帅嘤嘤さんは同年代。コスプレで活動している両者ですが、これまで、お互いに完全に無視している状況でした。それゆえ、帅嘤嘤さんが(微博上で)リツイートしたことに管理人は驚きました。

帅嘤嘤さんが七帆ちゃんをリツイートしたのは今回が初めてです。七帆ちゃんは、帅嘤嘤さんをリツイートしたことは一度もありません(笑)。

突然出てきた「帅嘤嘤」さん。誰なのか分からない方は、過去記事をご覧下さい。

『帅嘤嘤』というハンドルネームで最近ネットでよく見かける美少女は誰?

中国国内での人気は、帅嘤嘤さんが圧倒しています。中国国内でも七帆ちゃんを知っている人は限られているようです。だから応援記事を書いているのですが・・・。

今後、帅嘤嘤さんのフォローに対して七帆ちゃんがどう反応するか楽しみです。管理人の楽しみが増えました(笑)。

最後に気づいたこと。七帆ちゃんはブログの名前を変えたようです。つい最近まで「帆七田池」だったのに、現在は「池田七帆七田池」になっています。

この「一番街」が早くも閉鎖された

2020年10月10日の中国の報道によれば、この「一番街」は閉鎖されたようです、100メートルにわたる通りの入口はバリケードが築かれ、監視員が配置され、通りの中に入ることもできない状況のようです。

記事では、著作権侵害の問題や愛国心などを挙げていますが、著作権の問題ではないことは、閉鎖された跡の看板を観ると明らかです。

看板の一部がシートで覆われています。たぶん、日本語で「一番街」と書かれていたのでしょう。この「一」と「番」の文字がシートで覆い隠されています。

何を隠したかったのかはこれで一目瞭然です。

中国語では、「一番街」は「第一条街」と書きます。このため、「一」と「番」の文字を隠す必要があったと言うことです。

同じ漢字を使っていても、用途が違います。中国では、「一番」、「二番」という番号には「番」という漢字は使わない。

日本語の「一番」は、中国語では「第一」。このため、「第」を用いずに「一」から始まる漢字も隠す必要があったということでしょう。

こんな看板に著作権の話はまったく無関係です。「日本の街を再現することで愛国教育を妨害する恐れがある」との政府から注意を受けたのが原因であることは、このことからはっきりしています。

またまた微博の個人サイトの閲覧制限がかけられています。七帆ちゃんのサイトを閲覧しようとすると微博のトップページに飛ばされてしまいます。

News source: 「要砸烂中日关系?广州“日本街”十一被迫关闭改建 并挂上党旗(组图)(日中関係を壊してみませんか?広州「ジャパンストリート」は再建のため閉鎖を余儀なくされ、党旗を掲げた(写真))」、明徳、2020年10月11日

『鬼滅の刃』も日本的中国語

現在、映画が爆発的にヒットしている『鬼滅の刃』。興行収入があまりにも多すぎて、このコロナのご時世、にわかには信じられない数値をたたき出しています。

中国では『鬼滅の刃』をどのように表記されているのか気になったので調べてみました。

結果は、『鬼灭之刃』です。微博などでもこの文字を使っています。

でも、本来の中国語では「之」など使うわけがない。たぶん、普通の中国語では、「鬼灭的刃」となるはずです。この「的」という文字が入る時点で日本語っぽさは無くなります。

中国のネット社会で『鬼灭之刃』ではなく、『鬼灭的刃』の記述が増えることで、中国政府の統制の強化を知ることができる指標になりそうです。

七帆ちゃんインタビュー記事がINSIDEに掲載されたけど

2020年11月29日、INSIDEというサイトに『中国コスプレイヤー池田七帆の超絶美少女っぷり!モデルからバンド活動まで次世代の要注目ホープ』という記事が掲載されました。

七帆ちゃんのインタビュー記事って16歳の時のものしか見たことがなかったので興味深く閲覧しました。

閲覧した感想はというと、これって本当にインタビューしたものかという疑問を感じました。

おかしいと感じたのは、インタビューの写真が一枚もないこと。こんなインタビューはあり得ない。掲載している写真はすべて七帆ちゃんがネットに公開している写真ばかりです。何のためのインタビューなのでしょうか。

さらに、内容。ほとんど新しい情報は書かれていません。こんな記事なら、管理人の方がより詳細に書くことができます。

また、七帆ちゃんは20歳です。大学受験を終えて大学生になった七帆ちゃんが活動を再開した、みたいな時代遅れの記述も引っかかります。高校卒業は2年前です。

質問も七帆ちゃんの回答も、まるで生気を感じられない。これって、机上で書いた作文なのではないでしょうか。

インタビューの模様の記述も一切ありません。それなのに、49枚ものネット上にある写真を公開しています。

とても怪しい記事だと感じました。