先月買ったばかりのNECノートパソコンが数日でおかしくなりました。こんな場合、通常であれば自分で何とかしようと考えるのですが、今回は直ぐに修理してもらうことにしました。明らかにハードウエアの異常だからです。
不具合の症状
何しろ、PCが届いて数日後に発生した不具合で、これが初期不良でなかったとしたら何なのでしょう・・、と思えるほど絶望的な状態でした。
最大の問題は、PCを起動すると、Windowsは立ち上がるものの、少しでも衝撃を加える(机を叩くなど)と突然真っ黒な画面になり、白い横ラインがたくさん出現し、画面が激しく揺れる。こうなると、電源ボタンを長押しして強制終了する以外に方法がありません。
こんな現象は、ソフトの不具合では起きませんね。
これはマズいと、データを外付けHDDに移動。何しろ、買ったばかりなので、データと言ってもほとんどありませんが。
NECのコールセンターに不具合を報告。コールセンターの指示通り、放電、BIOSの初期化を行いましたが、症状は改善しません。そのうち、Windowsも立ち上がらなくなりました。
そこですぐに修理をお願いしました。
修理は、宅急便屋さんが専用の箱を持ってきて、それに宅急便屋さんが入れます。修理が完了した時も同じです。
当たり前ですが、輸送料も修理代も無料でした。こちらが迷惑料をもらいたいくらいです。
故障の原因
故障の原因は、「メインボードの不具合・データ不具合が原因のため、同部品の交換及びWindowsの再インストールが必要と判断しました」と「納品書兼ご報告書」に書かれていました。
NECの品質管理も地に落ちたという気がします。
管理人は、NECが好きなので批判する気はありません。以前、東芝のダイナブックを買ってひどい目に遭ったので、今回のNECの不具合は大目に見ることにします。
事前に修理センターから電話があり、管理人はこの原因について既に知っていました。その時に言われたのが、次のこと。
インターネットに接続する前に、必ず「再セットアップメディア」を作成して下さい。
Windowsが起動しないなど、PC購入後数日で起きるわけがないと思っていたのに発生したWindowsが起動しない無限ループ。このため、コールセンターのアドバイスは真摯に受け止めることにしました。
必要なusbメモリーの容量は32GBとのこと。早速、ネットで購入しました。
三日前、修理済みのパソコンが到着。早速、再セットアップメディア作成を行います。
重要なのは、「再セットアップメディア」は1部しか作成できないこと。つまり、作成に失敗するとめんどくさいことになります。そして、失敗するリスクも高い!
いざ作業に取りかかると、いきなりトラブル発生! まあ、いつものことですが。
USBメモリーのフォーマット
(この部分は古いパソコンでやっています。何しろネットにつなげないので。)
パソコンに同梱されている「セットアップマニュアル」に 再セットアップメディア作成の手順が書かれています。
まず、usbメモリーをフォーマットする必要があるらしい。必要なフォーマット形式は、「FAT32」です。その手順は、ここにかかれている。
ところが、このアドレスを開こうとすると、ウイルス対策ソフト「ESET セキュリティ」がブロックしてサイトを開くことができません。「お客様のできることは何もありません」と出てどうしても開けない。
仕方なく、ESETを一時停止し、アクセス。
そこで、usbメモリーのフォーマット形式を確認すると、現在のフォーマットで問題ないことが分かりました。
なお、不思議なことに、この作業の後で上のリンクにアクセスするとリダイレクトされ、開くことができるようになりました。原因は不明です。
再セットアップメディアの作成
作成方法は 「セットアップマニュアル」 に書かれているのですが、念のため書いておきます。
再セットアップメディアの作成には1時間程度時間がかかるため、PCがスリープ状態になったりしないよう事前の準備が必要です。 作成に失敗するとめんどくさいことになります。
- 市販の周辺機器はすべて取り外す。(外付けメモリ、プリンタなど)
- スクリーンセーバーを停止:[スタート]⇒[設定]⇒[個人設定]⇒[ロック画面]⇒[]スクリーンセーバー設定]⇒[スクリーンセーバー]で[(なし)]を選び[OK]。
- インフォボードをサイネージモードで起動しないようにする:インフォボード右下のギアアイコン(設定)をクリック ⇒ [サイネージモード設定]をクリック ⇒[自動起動を利用する]を[オフ]にする。
- 自動再生機能が作動しないようにする:[スタート]⇒[設定]⇒[デバイス]⇒[自動再生]⇒[すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う]を[オフ]にする。
- 省電力機能が作動しないようにする:[スタート]⇒[設定]⇒[システム]⇒[電源とスリープ]⇒[画面]と[スリープ]で[なし]を選ぶ。
ここまでが準備作業。いよいよ 再セットアップメディア作成です。
手順途中で「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、「はい」をクリックする。
- インターネット接続は「オフ」にする。
- PC本体にACアダプタを接続する。
- [スタート]⇒[再セットアップメディア作成ツール]のアイコンを右クリックし、[その他]⇒[管理者として実行]をクリック。
- メディアの種類(USB)を選び、「次へ」をクリック。
- 用意したUSBメモリをセットする。
- 表示されたメッセージを確認して「作成開始」をクリックする。
- あとは作成完了まで1時間ほど待ちます。1時間後に「作成完了」と表示されたら、[OK]をクリックして作成作業終了です。
- 最後に、準備作業で停止した各種設定を元に戻します。
SSDを新しく買い換える
新しく買ったノートPCは、 Windows10 Home、Office2019付き、CPU: Intel CORE i7、メモリ:8GB、HDD: 1TB、SSD:128GB、DVDスーパーマルチドライブ。価格は、送料・税込みで,107,580円でした。 とても安いのですが、SSDの容量が小さすぎるのでこれでは使えないだろうと思っていました。
修理前にいろいろなソフトを入れようとしていて故障が発生したのですが、そもそも CドライブがSSD:128GB ではお話にならないことが分かりました。新しいソフトを何もインストールしていない新品の状態でも、Cドライブは既に80GB近く使われています。これに “Adobe Creative Cloud” などをインストールすると、Cドライブが一杯になります。Photoshopは余裕のあるDドライブにインストールできますが、多くのソフトはCドライブにインストールする必要があります。
管理人のPC使用環境では、CドライブのSSD:128GB では絶対に無理と判断したので、これを1TBのものと交換(換装)することにしました。
自分でやろうかと思ったのですが、Windowsが入っているCドライブのSSDを交換することになるので、その方法が分からない。たぶん、別の外付けメディアにクローンを作り、それを交換したSSDに移すという作業なのでしょうが、素人にはリスクがありすぎ。きっと途中で不具合が発生します。さらに、この新しいPCで使えるSSDのタイプが分からない。
ということで、PCショップでSSD購入から換装作業までをお願いすることにしました。
価格は込み込みで、37,500円。自分でやれば当然、工賃の分安くすみますが、不具合が発生した場合にかかる時間を考えると、工賃など安いものです。
今日、換装が完了し、PCを無事引き取りました。
換装作業の手順を聞いたのですが、案の定、SSDを認識しないというトラブルがあったものの、何とか認識されたため、クローンのコピーができたそうです。
これができないとめんどくさいことになります。認証・認証・認証の嵐に遭います。だから、管理人は自分ではやらない。
1TBのSSDは早くて快適
早速、新しいPCの各種設定に取りかかります。
事前に準備していたので作業はスムーズなのですが、設定する項目、インストールするソフトが多くていやになります。
やっと、前のパソコンの8割方設定が完了しました。
SSDを使って感じるのは、Windowsが瞬時に起動するため快適なこと。以前のPCはいろいろ問題があり、起動するのに20分程度かかっていたのに比べると夢のようです。
また、Photoshopの機能がすべて使えるようになったこともうれしい! 古いPCではゆがみフィルターの一部が使えない状態でした。以前は使えたのに、アップデートでグラフィックスの型版が古いため使えなくなりました。
Cドライブの容量を気にすることなく、ソフトをインストールできるのもうれしい限りです。やはり、1TBにしてよかった!
やはり、女房と畳とPCは新しいものに限る、ということでしょうか。
自分でSDD⇒SDDに換装するリスク
今回、1TBに換装することになりましたが、管理人が早々に自分でやることをあきらめた理由を説明します。
まず、CでライブのSSDを新しいSSDに交換するには、元から入っているSSDのWindows情報を別のメディアに一端移す作業が必要になります。そして、それを新しく交換したSSDに戻す。
想定されるトラブルは、アカウントの問題です。今回はクローンの作成がうまくいったようですが、もし、それに失敗するとどうなるのか。考えたくもありません。
人間の人生は短い。こんなトラブルで人生をすり減らすのは馬鹿げています。これが管理人が躊躇なく業者に換装作業を依頼した理由です。
さらに、たくさんあるSSDのどれが自分のPCで使えるのかはネットで調べてもわかりません。もっともらしいことを書いているサイトでも、結局はわからない。要は、やってみなければ分からない。
「事前に調べましょう」という記事は見かけますが、もし、自分が購入したSSDが不適合だったらどうしましょう。これについては誰も保証していないのです。
SSDは高価な部品です。購入したSSDが自分のPCで認識できない、としたらどうでしょうか。
SSDにはたくさんの種類があり、本当に自分のPCで認識するかどうかはやってみなければわからない。このリスクを回避するために管理人は業者にSSD選定と換装作業を委託しました。
業者は、SSDが認識しなければ別のものに交換できます。しかし、個人では無理。認識しなかったSSDはメルカリで売るしかありません。
NECの修理保証
今回、NECでの修理完了後すぐにSSDの換装を行ったため、NECの無料修理対象ではなくなりました。NECの無料修理保証はあくまでも同じ箇所で故障が発生した場合に限定されています。
最近のパソコンは壊れやすいという気がします。やはり長期保証に契約した方が良さそうです。