我が家の飼い猫に対するいつもの挨拶は、人差し指を猫の顔の前に差し出すこと。
すると、ほぼ例外なく、指先の臭いを嗅ぎに猫が身を乗り出します。そして、顔が指に激突。驚いて後ずさりする猫。
何と、この光景は、毎日の日課なのですから笑えます。
猫が指の臭いを嗅ぐために恐る恐る近づいてくるわけではなく、臭いを嗅ぎに顔を近づけるといつも指にぶつかる。
毎日がこの繰り返し。少しは距離感を覚えろよ、と思います。
毎回毎回、指に激突する猫の姿を見て、「もしかして、自分の鼻はもっと低い」と勘違いしているのではないかと感じました。
それとも遠視のため近い物体に対し距離感がつかめないのかも。
猫の視力は人間の1/10程度と言われているようです。それでも動体視力には優れていて、かつ、暗闇でもよく見える。
猫が差し出した指の位置を正確に把握できない理由は、より目ができないため近接する静止物体の位置の把握が難しいのかも知れません。
猫の視力が弱いという通説には疑問を感じます。以前飼っていた猫は、家から50メートルくらい離れた畑の中で管理人の帰りを待ち構えていて、管理人が帰ってくるのを見つけると、いつもチリンチリンと鈴を鳴らしながら管理人の足元まで近づいてきました。その距離、30メートル。しかも夜間です。
そのような経験があったため、管理人は猫は目がよいと信じていました。
しかし、毎日指に鼻をぶつける猫を見ていると、やはり、相当目が悪いと思わざるを得ません。もしかしたら、わざとぶつかっているのかも。