グリコ・森永事件の”キツネ目の男”って、AIで作るとこんな感じ?

現代の若者が知らない社会を震撼させた前代未聞の未解決凶悪事件

1984年(昭和59年)、今から38年ほど前に発生した未解決事件『グリコ・森永事件』。

犯人逮捕の機会が何度もありながら逮捕できずに取り逃がすという失態を演じた警察。

警察の失態についてあれこれ言っても今さら何の価値もないでしょう。それより、迷宮入りしたこの事件の犯人が今どこにいるのかが気になります。

この事件はとても卑劣で、社会に及ぼした影響は計り知れません。この事件は時効を停止すべき事案だと思います。

一般に、刑務所からの脱獄があると、TV報道では市民にインタビューして「怖いです。子供の通学が心配。捕まるまで安心できません」などのヤラセ報道をします。

ところが、脱獄犯より恐ろしい、誘拐・放火・恐喝、さらには食品に毒物を混入すると言ったといった凶悪かつ卑劣な 『グリコ・森永事件』 の犯人は、今だ逮捕されることもなく私たち誰かの隣の家に平然と住んでいます。

『グリコ・森永事件』 とは

  『グリコ・森永事件』とは、どのような事件だったのか。38年もの年月が経過し、事件当時のことを知らない世代も多くなりました。

 では、 『グリコ・森永事件』 とは、いったいどんな事件だったのか。Wikipediaには以下のように書かれています。

 グリコ・森永事件とは、1984年(昭和59年)と1985年(昭和60年)に、日本の阪神間(大阪府・兵庫県)を舞台に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件。

 警察庁広域重要指定114号事件。犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから、かい人21面相事件などとも呼ばれる。 

 2000年(平成12年)2月13日に愛知青酸入り菓子ばら撒き事件の殺人未遂罪が時効を迎え、すべての事件の公訴時効が成立してこの事件は完全犯罪となり、警察庁広域重要指定事件では初の未解決事件となった。

Wikiprdia, グリコ・森永事件

 この事件が卑劣なのは、食品メーカーを標的にして恐喝を企てたこと。さらに、コンビニの店頭に並ぶ食品に青酸を注入して製造メーカーを脅迫したこと。被害に遭った食品メーカーは、江崎グリコ、丸大食品、森永製菓、ハウス食品、不二家、駿河屋などとされています。 

 この事件の発端となるのが「江崎グリコ社長誘拐事件」。そして、放火やスーパーの陳列棚に毒物をもばらまくという卑劣な犯行が続き、江崎グリコ以外の食品製造メーカーも恐喝の標的にされていきます。

 やっていることがむちゃくちゃな犯人なのに、なぜか逮捕されることもなく迷宮入りとなりました。

 この事件のことは忘れ去られ、ネットで探しても無味乾燥な記事しかありません。なぜ、当時の社会が震撼したのかが全く伝わってこない。忘却とはこんなものなのかも知れませんね。

グリコ・森永事件の犯罪者が日本の過重包装を招く元凶

 商店・スーパーなどに陳列されている食品に毒物を混入するという卑劣きわまりない犯行を行ったグリコ・森永事件の犯罪者たち。彼らが犯した犯罪のために、日本の過剰とも思えるラッピングが生まれました。

 その被害額を計算すれば、数兆円に達するでしょう。無駄なラッピングをほぼすべての食品で続けてきたからです。本来、無駄な食品のラッピング。それが当たり前のように行われています。

 日本国として、この事件だけは時効にすべきではないと思います。事件後に及ぼした二次被害が甚大だからです。

『グリコ・森永事件』 の『キツネ目の男』とは

  江崎グリコ社長誘拐事件に始まり、多くの食品メーカーを脅迫した事件。当然、犯人と接触する機会が増え、犯人(像)が絞り込まれていきます。

 その一つが「キツネ目の男」。

1984年6月22日、大阪府高槻市の丸大食品に脅迫状が届く。内容は「グリコと同じ目にあいたくなかったら、5千万円用意しろ」というものだった。

Wikipedia, 同上

 この身代金受け渡しの際に捜査線上に浮上したのが「キツネ目の男」でした。捜査員はこの男を取り逃がしてしまいます。

 そして、この男の似顔絵が作成され、公開されることになります。世に知れた「キツネ目の男」の誕生です。

 年齢は35~45歳位、身長175~178cm、眉毛が薄くややつり上がった細い目、という特徴が大阪府警の手配書には記載されています。

グリコ・森永事件は本当に未解決のまま時効になったのか

 誘拐、放火、恐喝など無数の犯罪を重ねたグリコ・森永事件の犯人は、「2000年(平成12年)2月13日に東京・愛知青酸入り菓子ばら撒き事件の殺人未遂罪が時効を迎え、すべての事件の公訴時効が成立」(Wikipedia, 「グリコ・森永事件」)。

 でも、本当にこの事件の時効が成立したのでしょうか。違いますね。時効が成立していない可能性があります。もし、犯人が海外に逃亡した場合は、時効が停止するからです。

 もし、犯人を特定でき、その人物の海外渡航期間から時効停止の期間を算入すると公訴時効が未成立となる可能性があります。

第255条 犯人が国外にいる場合又は犯人が逃げ隠れているため有効に起訴状の謄本の送達若しくは略式命令の告知ができなかつた場合には,時効は,その国外にいる期間又は逃げ隠れている期間その進行を停止する。

② 犯人が国外にいること又は犯人が逃げ隠れているため有効に起訴状の謄本の送達若しくは略式命令の告知ができなかつたことの証明に必要な事項は,裁判所の規則でこれを定める。 

刑事訴訟法第255条

 そもそも、グリコ・森永事件は、警察庁広域重要指定事件では初の未解決事件となったものです。事件の社会に及ぼした影響を加味すれば、法改正して、警察庁広域重要指定事件は公訴時効を撤廃すべきでしょう。特に、グリコ・森永事件はあまりにも凶悪です。決して許してはいけない。

現在の犯人の顔はこんな感じ

 事件発生から時が流れ、犯人のキツネ目の男も75歳から80歳位になっているでしょう。

 もし、現在も生きているとすれば、こんな顔かも知れません。AIでキツネ目の男を加齢処理をしてみました。

 いや、この顔は、世代的には、むしろ、犯人の息子の顔に近いかも。

 

グリコ・森永事件犯人の現在のお顔

 この顔にピンときたら110番! その人物の海外渡航歴をこっそり調べましょう。

 この事件の犯人だけは絶対に許してはいけません。3億円事件など関係者だけが被害者ですが、グリコ・森永事件の場合、全国民が被害を被っています。

 世論が盛り上がれば法改正も夢ではない!

あとがき

 当時、森永製菓の商品が売れなくなり、会社存亡の危機に陥ります。毒物混入のターゲットにされたからです。そこで社員とその家族が、工場直送の商品の店頭販売を始めました。多くの市民がこれを買い求め、森永製菓の存続を支援しました。犯罪者に負けてはいけない!