コピーできない設定のサイトでコンテンツをコピーする方法を最もシンプルに説明

 Webを閲覧していると、コンテンツのコピーを禁止しているサイトに出くわすことがあります。

 そのようなサイトでは、コンテンツがコピーされないようにさまざまな対策をしているようです。しかし、これって、閲覧者にとってはとても迷惑です。

 他人の書いた記事をコピーペして使うという不届き者は別として、大半の閲覧者は、そんなこととは無関係。そんな一般閲覧者が、なぜ、コンテンツをコピーしたいと思うかというと、自分自身の関心上、必要な範囲をメモとして残しておきたい、という場合がほとんどのように思います。たとえば、レシピなど。

 そもそも、完全なコピー禁止など現実的には不可能です。サイト運営者がなぜそのような設定をするのか理解に苦しみます。

 悪意のある人は、どんなことをしてでもコピーします。そして、コピーできないことで被害に遭うのは、一般の閲覧者です。

 このようなコピー禁止の設定は、通常であれば、JavaScriptを停止すれば、コピー可能になります。それができるプラグインもたくさんあるので、それをインストールしておけば、コピー可能となります。

 ところが、JavaScriptを使わない特殊な設定で、コンテンツを選択できないようにするケースも存在します。

 この場合は、「Simple Allow Copy」というChrome 拡張機能(Firefoxでも使えます)をインストールすれば、選択もコピーも可能になります。

 結局、この二つの方法で、ほぼすべてのコピー禁止は無効化できます。

 このシンプルな解決策の内容を長々と紹介しているサイトもありますが、当サイトでは、管理人が使っている最も有効な手法のみを紹介します。皆さん忙しい。

 万が一、上記の方法でもコピーできないコンテンツがあったとしたら、次のようにします。

 (サイト全体ではなく、一部のコンテンツが選択もコピーもできない場合)

  1.  [F12]を押して開発ツールを起動
  2.  [スタイルエディタ]タブをクリック
  3.  左ペインの「インラインスタイルシート」を選び、右ペインの中で、[none]と書かれている部分に着目。「user-select: none;」を見つけ、「none」をすべて削除する。

 これで、フレーム内のコピー禁止は解除されコピー可能となります。

 サイト全体にコピー禁止設定をしているケースはほとんどないようです。そんなことをすれば、サイトの評価が低下するからです。

 詐欺サイトでは、[Ctrl]+[U] でソースを表示しても別のソースが表示される偽装設定が行われているケースも見かけます。コピー禁止の設定をしているサイトは、検索エンジンのアルゴリズム変更により、これらの詐欺サイトのとばっちりを受ける可能性もあります。

 これらの詐欺サイトは、Google検索のキャッシュ画面と実際の画面が異なるように偽装されているケースもあります。

 詐欺サイトのこうした動きを長年放置し、詐欺サイトを検索の上位に表示し続けるという信じられない反社会的行動をとり続けてきたGoogle社ですが、近いうちに、アルゴリズムを変更して、こうした詐欺サイトが検索の上位に表示されることのないよう改善が図られるものと期待しています。

 まあ、ほとんど期待薄ですが。

 意味のないコピー禁止設定は外しておいた方が無難なように思います。

 中身がないのにやたらと文字数の多いサイトが増えてうんざりしています。機械は中身が分からないので、体裁だけ整えておけば検索の上位にヒットする。詐欺サイトに見透かされたアルゴリズムの欠陥です。