Windowsがおかしい|ブラウザがフリーズするし、おかしな事ばかり|原因は”ESET Security”だった!

はじめに 

 2022年11月9日、久しぶりにパソコンの深刻な不具合が発生しました。

 最初に気づいたのは、ネットの接続が極端に遅くなったことでした。そして、ネットから画像などをダウンロードしようとするとFirefoxがフリーズするという現象が発生しました。

 この問題は、当初、Windowsの更新プログラムが原因だと考えましたが違いました。原因は、ウイルス対策ソフトの「ESET Security」でした。この問題の解決に5日もかかりました。

 同じような不具合に遭われた方もいると思うので、解決策を書きたいと思います。

 (この記事は、問題が解決したため、全面的に書き直しました。)

問題の発生

 11月9日にパソコンを立ち上げた時点で、なんか重いなと感じました。前日までは全く問題がなかったのに。そして、ネット上からファイルをダウンロードしようとしたら異変が発生! Firefoxがフリーズします。

 こんな事は記憶の中にはなかったこと。とりあえず、FirefoxのキャッシュとCookieを削除します。しかし、不具合は解消されません。

 そこで、ウイルスチェックとワームの除去をします。しかし、相変わらず、Firefoxがフリーズします。

 この時点ではFirefoxの不具合かと思っていたのですが、Chromeでも同じ不具合が発生しました。

 ということは、ブラウザが原因ではなく、Windowsの不具合かも?

 ここで、Windowsの復元ポイントからの復元を試しました。すると、悲惨な結果に!

 Windowsが再起動を繰り返す無限ループに陥ってしまい、起動できなくなりました。

 通常は、こんなおバカなことはやらないのですが、油断しました! やはり、Windowsを信用してはいけない!

この問題からの回復

 バックアップも取らずに復元作業を行うなどどうかしています。大切なパスワードが入ったファイルのバックアップがないのでかなり焦りました。最悪、クリーンインストールとなり、データは全て消えてしまいます。

 何度か修復を試みたのですが、全て失敗。「自動修復を繰り返す」で再起動の繰り返しになりました。

 そこで、再度、復元作業を行い、元の状態に近い復元ポイントで復元をしたら、無事にWindowsの起動に成功。

そもそもの問題の原因

 やっと起動できたのですが、不具合の状況に変化はありません。

 このタイプの不具合はWindowsの更新によって発生するというのが定番です。

 そこで、更新プログラムを確認。直近の更新プログラムをアンインストールします。ただし、全ての更新プログラムが削除できるわけではなく、削除可能な更新プログラムのみの削除となります。

 これで、(やや)元通りの挙動に戻りました。

 とりあえず、この程度動けば問題ありません。・・・と思っていたら、再び症状が出始めました。どうやら、Windowsの更新は無関係のようです。

不具合の原因は、まさかのESET Securityでした!

 今回の不具合が発生したとき、ウイルス対策ソフトが原因かもと思い、使っている「ESET Security」を10分間停止して、作動の確認を行いました。その結果は変化なし。不具合は発生したままでした。

 このため、早々に、「ESET Security」は原因者のリストから外れていました。

 ところがです。ちょうど不具合が発生したあたりから、ブラウザの右端に「ESET Security」の小さなアイコンが出現するようになりました。

 気にはなっていたのですが、それほど邪魔でもないので放置していました。なお、「ESET Security」の設定は一切いじっていません。こんなアイコンが突然表示されるようになった理由は全く分かりません。念のため、ESETの設定のリセットもしてみましたが、不具合に変化はなく、アイコンも表示されたままです。

 このアイコンは、インターネットバンキングだけでなく、通常のサイトを開いても表示されます。

 ESETを10分間停止しているにもかかわらず、このアイコンが表示されている。そして、不具合の状況はESETを停止しても変わらない。

 今回の不具合の原因として考えられるのは、もうこのアイコンだけ。そこで、このアイコンを消すことにしました。

 その結果、PCが完全に元の状態に戻りました。

 どういう処理をしたのかというと、実はよく分からないのです。

 「ESET Security」には、「ツール」として、①ネットワーク検査、②インターネットバンキング保護、③アンチセフト、の三つがあります。

 やった作業は、「ネットワーク検査」です。検査結果は正常で、問題は検出されませんでした。

 つぎに、「インターネットバンキング保護」を開いたのですが、何もせずに閉じました。これは、すべてのブラウザーのセキュリティを有効にすることができるようですが、これまでにも、銀行関係のサイトを開くと、ESETのネットバンキング専用画面になっていたので、今回は特に設定の変更はしていません。

 実は、この段階でPCが正常に戻りました。結局何もやっていないのに正常に戻った。これが一番困ります。問題が再発したとき、対処方法が分からないからです。

 念のため、「アンチセフト」の設定を行いました。これはPCが盗難に遭った場合の対策のようです。今回のトラブルとは関係ありません。

 結局の所、「ESET Security」が原因であることは確認できましたが、なぜ、急に正常に戻ったのかは不明のままです。

 しかし、原因がわかったのでホッとしました。もし、同じような不具合が発生したら、「ESET Security」の設定を調べればよいのですから。

おわりに

 今回のような不具合は、ネットで探しても解決策が見つかりません。同じような不具合に遭遇した人にとって、この記事は唯一のものかも知れません。

 今回、改めてネット上にある解決策を調べた結果言えることは、あまりにも低レベルだと言うことです。公式サイトにある情報を焼き直しただけの記事が乱立しています。つまり、何の役にも立たないと言うことです。

 トラブルが発生すると公式サイトを閲覧する。そこで、解決しないからネットで調べる。ところが、現在、検索上位に表示されるのは、公式サイトの焼き直し記事しかありません。はっきり言ってゴミです。Google検索は、最近この傾向が顕著だと感じます。

 その証拠に、最上位に表示されるurlを見て下さい。どこかのいかがわしいソフトメーカーのurlが乱立しています。タイトルだけは一般向けなのですが、中身は、自社のソフトを紹介するというイカサマ記事です。それゆえ、記事に記載されている内容に有益なものはありません。まさに、詐欺サイトです。