Photoshopを使うとさまざまな写真の加工が可能です。
ところで、少しボケた低画質の顔写真を細部までくっきりした画像にする方法ってあるのでしょうか。
ネットで探してもそのような方法を公開しているサイトはほぼ皆無です。ほとんどのサイトが、かなり高画質のサンプル写真を使って、ちょっと加工している程度。管理人の疑問に答える手法ではありません。
管理人ならどうやるか。いろいろ考えてみたのですが、やはり以下の方法しか思いつきません。
低画質画像を鮮明な高画質画像に修正する方法
まずは、結果から。
園井恵子さんの写真を使って、高画質版を作ってみました。
先日、目黒の五百羅漢寺に園井さんのお墓参りに行ってきました。園井さんに興味を持たれた方は過去記事『この美人は誰だとネット検索していたら思わぬ展開に』を是非ご覧下さい。
まず、元画像です。Wikipediaにアップされているものをお借りします。
画像をアップで見ると少しボケているし、画質が荒いし、眉毛の一本一本など見えません。
これをクッキリ画像に修正します。
実際の作業
これをどうやって作っているのか説明します。
簡単に書くと、高画質な女性の顔写真をネットで見つけて、それを元画像の顔の形にパペットワープで整形して、スクリーンモードで表示する。
作業としてはこれだけです。綺麗に仕上がるかどうかはパペットワープでいかに元画像の顔かたち、目鼻立ちに合わせて修正するかにかかっています。
着物の部分は適当に作ったので、単に着色しただけです。
さて、今回、なぜこんな記事を書いたのか。それを説明します。
これはどうやって作るのか分からない画像
古い写真のカラー化は、ロシアの OLGA SHIRNINA という女性が “COLOR BY KLIMBIM” というサイトでたくさん公開しています。そのすべてが驚くほど高画質。
OLGAさんが作業工程を動画で公開していますが、基本的には、パッチツールのみを使って膨大な時間をかけて修復するという手法のようです。古い画像の修復を手がける他の方も修復手順を公開していますが、同様にパッチツールを使っています。しかし、パッチツールは画像全体がある程度高画質でないと使えません。画像のある部分を貼り付ける作業なので、画像自体が低画質だとパッチツールを使っても低画質のままです。
ところが、どうやって作ったのか分からないとても鮮明な画像があります。それがこれ。Pinterestで見つけた 園井恵子さんの超高画質画像です。髪の毛、生え際、着物の質感などどこをとっても完璧に仕上げられています。
この画像のオリジナルは、「ADJUST PHOTO SERVICE」(アジャストフォトサービス株式会社)という画像修復を行う会社のホームページに掲載されているものです。
この修復技術には驚きます。カラー化よりも以前の白黒画像の修復方法に興味津々です。
白黒写真のカラー化はニューラルフィルターでも簡単にできますが、低画質のボケた写真を毛穴が見えるほど高画質にするフィルターはありません。 アジャストフォトサービスが公開している作業過程のgifを見ると、レイヤーを重ねることで高画質にする方法を採っているように思います。星空の写真をクッキリした画像にするために、数百枚から数千枚ものレイヤーを重ねて処理する、と同じような方法なのかも知れません。でも、この方法では、まつげの修復は無理。やはり、まつげや眉毛は別の画像のものを貼り付けているのでしょう。
しかし、こんな手間のかかる修復は管理人にはできそうもありません。
この程度、作れるようになりたい!
下の画像は、Photoshopのニューラルフィルターを使って、年齢を少し若くして、顔の向きを変えてみました。
このような画質のものを作れるとよいのですが・・。
園井さんは、昭和20年8月、広島慰問公演中に原爆で犠牲になった唯一のタカラジェンヌです。彼女のことをもっと多くの人に知って欲しいと思います。
ところが、高解像度にできるソフトが存在する!
管理人は諦めていたのですが、低解像の写真を高解像に変換するソフトが出現したようです。
その名は『remini』というスマホのアプリです。これを使って処理した画像がこちら。
な、何なんだ!このソフトは!
と驚いたところで、次回に続きます。
次回は、 『remini』 の謎を追います。