先週、うちの奥様が体調が悪いと寝込んでしまいました。次の日も体調は回復せず。その次の日に発熱。職場からもらった抗原検査キットで検査した結果、新型コロナ「陽性」と判定されました。
今日のテーマの本題はここからです。
電話がつながらない
抗原検査で陽性の判定が出た場合、保健所に連絡してその指示に従うというのが通常の流れになっているらしい。まずは保健所に連絡すればよいらしい。しかし、保健所の電話番号がどうやっても分からない。どうやら名称が違うようです。市役所に電話して、電話番号を教えてもらいました。
そして、教えてもらった番号に電話をかけます。・・・つながりません。あきらめずに、かけ続けます。やはりつながりません。呼び出し音は鳴っているのに誰も出ません。電話番号は間違いありません。
20回くらいかけて、諦めました。電話代が無駄にかかっただけで、保健所への連絡も、指示も受けることができません。
電話回線がふさがり話し中なら電話代はかからないと思うのですが、「この通話は録音されます」というアナウンスが流れてから呼び出し音が鳴り続けるので、電話はつながっているし、通話料金も発生しています。
病院に行く手段がない
次は病院です。
発熱外来がある病院・医院はとても限定的です。市役所のホームページに発熱外来のリストがあるのですが、リストに掲載されている医療機関の中身をよく見ると、初診の患者お断り、という病院が大半です。さらに、我が家から一番近い大きな病院は、PCR検査はやらないそうです。大きいだけで役に立たない病院です。かかりつけの病院などうちの奥さんにはありません。
リストのリンクをいちいち開いて診てもらえそうな病院・医院を確認していったら、駅の近くに3箇所ほど見つかりましたが、一日の受け入れ人数の制限があるようで、電話で確認するしかありません。
ところで、公的交通機関を使わずに病院に行く必要があるようです。それって、病人には無理です。この炎天下、徒歩で行くことになりますが、発熱している病人にその選択肢はあり得ません。
ということで、市役所のホームページに書かれていることを隅々まで読んでみましたが、病院に行くための手段がないことが判明しました。
病院まで行く手段のない患者が採る最後の手段が救急車を呼ぶこと。緊急を要するわけでもないのに救急車を呼ぶケースが激増している原因は、足を持たない患者が病院に行く唯一の手段だからです。これにより、救急移送体制も救急医療体制も逼迫するという状況になっているように思います。
管理人も発熱する
コロナに感染した奥様をかいがいしく看病していた管理人も体調がおかしくなりました。とてもだるい。熱はないと感じたので測らなかったのですが、次第に、身体のあちこちがチクン、チクンと痛むようになりました。頭痛もします。のども少しだけ痛い。
次の日になってもだるさを感じます。でも、熱はないと感じたので測らず。そして、その翌日。症状が改善しないため、熱を測ってみることにしました。すると、38.5℃でした。これじゃだるいはずだし、筋肉痛になったのも理解できました。
保健所への電話は相変わらずつながらない。発熱している身体で、猛暑の中、エアコンのない電話を置いている部屋に長時間いるのは無理なので、電話は諦めました。
現在流行している変異株は「BA5株」と呼ばれ、第6波で主体だったBA2型オミクロン株から置き換わりが爆発的に進んでいるようです。
第6波では、のどの激しい痛みを訴える人が多かったのに対し、第7波では、38度以上の発熱があり、けん怠感を訴える人が多いそうです。まさに、我が家はこの症状です。
感染した皆さんはどうしているのでしょうか
市役所のホームページのあるリンク先を開いたら、以下のような記述を見つけました。
「現在流行中の新型コロナウイルスでは、多くの方は軽症で治療を必要としません。症状のある方については、新型コロナウイルス感染であると考えて、自宅での感染対策(家の中でもマスクをする、症状のない人と一緒に食事をしないなど)を実施しすることが重要です。」
なるほど。8月2日の新規感染者数は211,058人。大変な数ですが、このほとんどの人は何の治療も受けずに回復しているということなのでしょう。
うちの奥様は、発病から四日で熱が下がり、元気になりました。ただ、味覚異常が残っているそうです。時々咳もしています。
管理人は、発熱が続いていたため、ここでやっと検査キットで調べてみることにしました。その結果は「陰性」でした。(なぜ、これまでに検査キットを使わなかったか分かりますよね。最後の1個だったからです。)
陰性だとすると、発熱などの症状はただの夏風邪? ここ20年くらい、発熱したことがなかったので、夏風邪とは考えられないのですが。
管理人の発熱も、四日目でやっと平熱に戻りました。連日の猛暑のため、自分が発熱しているのか暑さのせいで体温が高いのか分からないくらいなのですが、何とか元気になりました。
検査キットを購入する
今後のこともあるし、奥様の陰性確認の都合もあるので、検査キットを4個購入することにしました。近くのドラッグストアに行ったら、「売り切れで、入荷予定も不明です」とけんもほろろの回答。
そこでアマゾンで購入しました。簡単に購入できたのでよかったのですが、値段が高い。
予防注射
管理人は予防注射を2回接種しています。3回目は副反応が怖かったので打っていません。うちの奥様は、予防注射が嫌いなため、一度も接種していません。
投薬
うちの奥様は薬が大嫌い。薬は何も飲んでいません。予防注射もしないし薬も飲まない。本人のご意向なのですが、家族は迷惑です。
ちなみに、管理人は解熱剤を3回飲みました。気温があまりにも高いため、体温も上昇しているようで、苦しい。
マスコミの報道と現実のギャップが凄すぎる
今回の妻のコロナ罹患で苦労したのが、コロナに罹患した場合の具体的な対処方法という情報が見つからないことでした。
以前から感じていたことですが、役所のホームページは見るだけ時間の無駄、という状況です。
- ホームページがつぎはぎだらけで必要な情報の所在が不明でアクセスできない。
- 情報のタイトルがピント外れで、新型コロナの情報を探している人が気づかないタイトル付けになっている。
- 外部リンクを多用しているため、リンク先で最初からリンクをたどる必要が生じる(直リンクになっていない)。
- リンク先のどこに書かれているのか明示せずに、安易にルートのリンクを貼っている。
- 不要な情報がたくさんありすぎ。さらに、その情報が古い、あるいは、いつの情報なのか日付けがないため混乱する。
- めまぐるしく変化している現状に、ホームページが全く対応していないため、間の抜けた内容が列記されていて、読んでいると不快に感じる。
保健所への電話が全くつながらない、というのも困ったものです。保健所がどのように対応しているのかさえ、情報がないので分からない。保健所の電話対応状況、たとえば、平日は20人体制でオペレーターが対応に当たっています、という程度の情報さえも発信できていない。
役所が市民に対して情報を発信せず、単に忙しいと言われても、何が忙しいのか理解できません。定時で退庁するたくさんの職員がいるという実態の陰で、一部の職員にのみ過重な業務を強いているように感じます。
公共交通機関を使わずに、コロナ患者が病院に行く方法を具体的に示して欲しい。
自家用車を持っている人は車で患者を運ぶのでしょうが、持っていない人は、どうするのか。とうぜん、公共交通機関を使うことになります。病人にとって、それが唯一の選択肢だからです。あるいは、タクシーを使うか。タクシーの運転手さんは恐怖ですね。結局、感染者が選ぶ手段は救急車を呼ぶこと。これが緊急搬送体制の逼迫の原因になっていると思います。
「公共交通機関を使わずに」と決めるのは感染拡大防止の上から妥当なように思えますが、公共交通機関を使う以外の選択肢を持たない患者はどうするのか、という問いに誰も答えようとしません。マスコミも問題視すらしません。
保健所への電話がつながらない。マスコミの記事は、「苦労してやっとつながった」という事例を紹介してお茶を濁していますが、苦労してもつながらなかった人のことは無視しています。こちらの方が重要だと思うのですが。つまり、保健所に電話したがつながらなかったことで統計的に補足されていない人たちの存在が無視されているのです。
予防接種についてのマスコミの記事もおかしくなってきています。「4回予防接種したのに感染」みたいな記事をマスコミは平気で流すようになりました。いつから「予防接種すればコロナに感染しなくなる」というフェイク情報を流すようになったのでしょうか。
検査キットの無料化ってどこのお話なのでしょうか? ドラッグストアでさえ売っていません。
家族がコロナに感染して、マスコミの情報で何が役立ったのか。ほぼ皆無。まさにマスゴミの情報です。後出しじゃんけんは得意なマスコミですが、問題が発生している時期には、聞いたこともない大学の「特任教授」という肩書きのよく分からない人を引っ張り出して、専門家の意見として紹介するというズルをします。後になって、本当の専門家が取材に応じるようになると、あの「特任教授」は姿を消します。いったい何の専門だったのかも視聴者には不明のままです。
「軽症なら受診控えて」 感染症学会からまさにタイムリーな緊急声明が出る
2022年8月2日、日本感染症学会、日本救急医学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本臨床救急医学会の4学会は、「限りある医療資源を有効活用するための医療機関受診及び救急車利用に関する4学会声明」を公表しました。
新型コロナウイルス感染症が疑われる場合でも、症状が軽い場合には自宅療養を呼びかけ、検査や薬のために医療機関を受診することを避けることを求める一方、重症化リスクのある方は早めにかかりつけ医に相談する必要性を指摘。緊急性ないと想定される場合にはまず自宅療養を勧めつつ、救急車を呼ぶ必要がある新型コロナの症状を提示しました。
オミクロン株は「順調に経過すれば風邪と大きな違いはない」とした上で、自宅で抗原検査キットを活用したり、市販薬を購入したりするよう求めています。
まさに、我が家のケースそのものですね。体調不良の中、保健所へのつながらない電話をかけ続ける必要も意味もない。苦労して病院に行っても、軽症の人は来ないで、と怒られそうです。
この緊急声明が目新しい点は、「順調に経過すれば風邪と大きな違いはない」とトランプ元大統領のようなことを述べている点です。これまで、誰一人言い出せなかったことを学会が公式に宣言しているのですから説得力があります。
これまでの日本の報道は、新規感染者数が増えたか減ったか、に異常とも思える執着ぶりを示し、報道のほぼすべてがこれに関するものとなっています。たぶん、ど素人のライターでも書ける記事なので、他のメディアも同じ論調になっています。これにより、感染拡大を必要以上に煽り立てています。そして、圧倒的多数の通常の感染者がどうなったのかは一切報道しない。
5分で書けない記事は報道しない、というスタンスのようです。一般の感染者を報道してもインパクトがない。誰が死亡したのか、死亡人数はどうか、ということだけがマスコミの関心の的。
着目すべきは、基礎疾患のない日々の新規感染者数十万人の症状と回復経過です。これまでどのマスコミも決して触れなかった部分です。ど素人のライターでは書けない部分だからです。
日本感染症学会をはじめとする関連4学会の共同声明で、「順調に経過すれば風邪と大きな違いはない」と述べていることはとても重要で、役立つ行動指針を提示していると感じます。
マスクをしても、手洗い・うがいをしていても、三密を避ける行動をしていても感染してしまうBA5株。もう、国民に対し、これ以上の感染防止策を求めること自体ナンセンスと言えます。
政府対策分科会 墓穴を掘る
これに対し、同日、政府対策分科会の尾身茂会長ら専門家有志が「コロナ全数把握の見直し」提言を行いました。その内容はというと、日本感染症学会が提言する問題の本質部分には一切触れず、まるで役人の作文のような内容に終始しています。
そして、本質に触れないからこそ、提言の内容は問題解決にとても遠回りなものばかり。どこが緊急なのかと疑ってしまいます。法改正にどれだけの時間がかかるか分かっているのでしょうか。
なぜ、感染が爆発的に拡大したのかの科学的分析結果も示さず、「感染拡大リスクは高まる可能性が高いが、十分に市民に伝わらなかった」など、まるで行政がうまくやれば感染拡大が防げたかのような言い方をしています。国民は精一杯、感染拡大防御に努力しています。それをさらに強めた努力目標にするような発想自体、国際感覚のない田舎の専門家の発想でしょう。自分の都合のよいときだけ使う「欧米では」という言い方は、国民へのさらなる感染防止強要の場合は使えません。日本の国民以上に感染防止対策をしている国は世界中探してもありません。
政府対策分科会の提言内容を見ても、タイムスケジュールの事例を示してください、と質問したくなるほど空虚な内容になっています。こんなもの、どこが緊急対策なのでしょうか。単に、やったふりをする典型的行政手法でしかないと感じます。結局、厚労省がやりたいことを提言しているだけで、今、必要な対策でも何でもありません。現在、本当に困っている人たちの誰も救われないという、無意味な提言です。
これに対し、日本感染症学会等の提言は、本当に役立つものです。何しろ、「コロナは風邪と同じなので、自宅療養を基本にしてください」という画期的なもの。これにより、発熱外来に行く人が減れば、一挙に発熱外来医療逼迫が解消します。
病院への通院手段として使われている救急車の出動回数も大幅に減るでしょう。
つながらない保健所への電話をやめれば、保健所業務の大幅な経験になります。
自分で診断キットで検査するようになれば、検査機関の過度の負担も解消します。
現在流行しているコロナ株は通常の風邪と何ら変わらないので、自宅療養で市販の薬で治ります! というきわめて重要な提言です。
通常、こんなことを言うと、基礎疾患のある人は云々、死亡率云々、と浅はかな知識で反論する人がいますが、相手は、日本を代表するこの道のプロ集団。提言をよく読めば、トランプ元大統領の主張とは違うことが分かります。人の文章を読みもせずにコメントを書きたがる人のなんと多いことか。
政府対策分科会は一端解散し、メンバーを日本感染症学会等4学会に入れ替えた方がよいと感じました。期せずして同日発表された提言の実効性を鑑みれば、どちらの提言が的を射ているのか、どちらの提言が的外れなのかが一目瞭然です。
この違いに本人たちが一番気づいていると思います。
日本のメディアは、このような視点がないので、報道内容が意味不明。後出しじゃんけんしかしないため、じゃんけんが終わるのを待っているだけの報道です。
11日目でやっと陰性に
うちの奥様の検査結果について、症状がおさまり、直ったと思ったらしく、8日目でキットを使って検査をしたところ「陽性」と出ました。検査キットは高価なため、連続では検査できなかったのですが、11日目でやっと「陰性」になりました。
いろいろ心配したのですが、大事に至らずほっとしました。
結局の所:まとめ
今回、うちの奥様が新型コロナウイルスに感染してしまいました。幸いなことに軽度の症状で、完治に向かっています。予防注射を一切していなかったので心配したのですが、重症化しなくて幸いでした。
重症化するかしないかのリスクは人それぞれ。ど素人のライターが書くようなレベルのことではありません。個々人の抱える身体的リスクは本人が把握しているのが当たり前。他人があれこれ言う筋合いのものではありません。これについては本人も聞く耳を持たないでしょう。そもそも、医学的リスクを知識のないライターが書くべきことではなく、ましてや、アクセス稼ぎの吊りタイトルの記事を書くなど問題外の忌むべき行為だと感じます。
予防接種の有効性についても、無接種のうちの奥様がすぐに元気になったのを見ると、考えることも多いのですが、これも人によりけりなのかも。たった一つの事例であれこれ議論することに意味がないと感じます。
管理人が、うちの奥様と時を同じくして同じような症状が出て、一方がコロナ陽性、他方がコロナ陰性となったという事例。管理人が予防注射をしていたからコロナに感染しなかった、などとは全く考えていません。その時点での免疫力が高かっただけかも知れないし、・・・。むしろ、検査キットの誤判定の可能性が高いと感じます。
真実は分かりません。再度検査するほどお金に余裕はありません。
結局、爆発的に感染が拡大しているBA5株については、ほとんどの感染者が軽症で、病院での治療を必要としません。医療逼迫を回避するために、さらに、他者への感染拡大を防ぐためにも、むやみに医療機関で診療を受けるのではなく、自宅療養で症状が治まるのを待つことをコロナ治療の基本と考えましょう。症状は普通の風邪程度です。
これにより、本当に医療が必要な人たちが安心して必要なときに受診できるようになり、救急車の出動回数も激減するでしょう。軽度のコロナ感染者が足替わりに救急車を呼んだりしなくなるからです。
119番にダイヤルすると「119 番消防 です。 火事ですか、 救急ですか?」と聞かれます。今後は、「119 番消防 です。 火事ですか、 救急ですか?、それともコロナですか?」と聞くように関係部署を指導し、コロナの場合、入院相当の症状がない患者は救急車の利用は控えてください、と説明できるよう関係機関と調整を図るべきでしょう。
保健所への電話もやめましょう。そして、保健所も、新規感染者データの収集を停止したらよいと思います。そんなデータを公表するから不安を煽る報道に使われる。新規感染者数と快復者数はセットで見なければなりません。一方だけ報道するのは、意図的な情報操作と捉えられます。
しかし、日々の新規感染者数と快復者数を同時に把握するのは困難です。だから、最初からデータ収集を停止した方がよいと思います。これにより、保健所が本来の業務を正常に行えるようになると思います。
国が行うべきは、持病のない新規感染者は重症化リスクが低いので、医療機関で受診せず、自宅療養すること、と政府の基本方針を公表するだけです。何の予算措置も法律改正も必要ありません。
さらに、厚労省の分科会は即時に解散。本当の専門家で構成されたメンバーで再構築すべきでしょう。感染症5類への引き下げに反対しているようじゃ、存在意義を感じません。
マスコミは、得意の「海外では」という論陣を張れません。調べれないからです。自分の都合のよい部分だけ「海外では」と主張し、調べるのに手間のかかるテーマについては「海外では」の論調は皆無。
感染症学会の提言に、なぁーんだ簡単じゃないか。そんなこと知っているよ、と言う人がいたらそれは嘘だと思います。こんな基本的な情報が、ネット上に無数にあるゴミのような記事に隠れて入手できなくなっています。
数日前、妻のコロナ感染を知り、あせってネットで情報を探し回ったことが思い出されます。
結局のところ、コロナに感染したことが分かったなら、自宅でおとなしく寝ているのが一番ということです。保健所への連絡も不要(そもそも電話がつながらない)。
10日もすれば、陰性になります。
基礎疾患のある人は、万難を排して病院に行ってください。たぶん、具体的に何の治療も受けることはないと思いますが。
この記事を読んだ後でメディアの報道ぶりをみると
あなたはどう感じるでしょうか。
相変わらず、感染者数の増減を報じることに紙面のほとんどを使っています。ワクチン接種を推奨・・も、メディアは自己矛盾を感じているようです。
いずれにしても、コロナに感染した場合、何の役にも立たない情報であることに変わりはありません。