画像を動かすZoetropicの使い方|PC版 

 優れた機能を持つスマホアプリが続々と誕生しています。しかし、そのほとんどはパソコンでは使えません。

 管理人が気に入ったのが、「Zoetropic 」という画像にシネマグラフ効果を付けることができるアプリです。

 このアプリはAndroid専用のようです。

 様々な加工をする作業をスマホ上でやるなんて管理人には無理! そこでパソコン上で作業することにします。

 仕上がりのイメージはこんな感じです。サンプルとしてかなり画質を落として表示しています。

Andoroidアプリを使うための準備

 Android用アプリはPCでは使えません。それを使えるようにするのが「BlueStacks」などのソフトです。管理人は「BlueStacks」を使っているのでこれで説明します。すべて無料でできます。

 作業の手順としては、「BlueStacks」をインストールし、「BlueStacks」から「Zoetropic」をインストールし、アプリを使うという流れです。

「BlueStacks」をインストールする

  まず、「BlueStacks」をインストールします。ネットで探してインストールして下さい。

 難しいことは何もないので説明は省略します。たしか、Gmailにログインしてから作業をした方が良かったと思います。

「BlueStacks」に「Zoetropic」をインストールする

 インストールした「BlueStacks」を起動します。

 起動すると下の画面になります。

 

 最初に、使い方を説明します。使うのは赤枠で囲んだアイコンだけです。

 一番上の「家」アイコンがホームボタンです。困ったときはこれをクリックしてホームに戻ります。

 次が「Google Play ストア」アイコン。これをクリックして「Zoetropic」をインストールします。スマホと同じなので、説明は省略。

 その右の「システムアプリ」アイコン。これで、PCからファイルをインストールしたり、PCにダウンロードしたり、ファイルを削除したりするときに使います。なお、アプリ上では、画像をドロップするだけで読み込めます。

 

 「Zoetropic」をインストールしたら、アイコンをクリックしてアプリを起動します。

 最初、デモ画像が表示されるので、画面中央下の「続ける」をクリック。

 「ここをタップして開始」の画面になったら、この画面に、処理したい画像をドロップします。画像はギャラリーに保存されます。

 次に、「ここをタップして開始」をクリックします。

 

 すると、ギャラリーとカメラのアイコンが表示されるので、ギャラリーをクリック。ギャラリーが開き、先ほどドロップした画像が表示されるので、これをクリック。

 下の画面が開くので、適当な名前を入力して[保存]をクリック。

「Zoetropic」の使い方 

 いよいよ編集画面です。初期画面には画像が読み込まれています。

 次に、画面下のボタンの説明です。

 最初に、「マスク」アイコンで、動かしたくない部分を赤く塗ります。塗り残しがあるとその部分が動くので、完全に塗りつぶします。消しゴムアイコンで、マスクした部分を消すことができます。

 次に、「シーケンス」アイコン。ポイントして、左クリックしたまま動かしたい方向にドローします。黄色い矢印が表示されます。この長さが長いほど動きが大きくなります。

 ポイントした後、長い距離をドローするとどんどんポイントが自動追加されます。これにより、円回転させることもできます。

 ポイントを消したりやり直すには、「選択」アイコンをクリック。範囲をドローすると、青いポイントが白に変わります。画面右下に「ゴミ箱」アイコンが表示されるので、クリックしてポイントを消します。(ゴミ箱アイコンが表示されない場合がありますが、ネット接続の状態が良くなれば表示されます。)

 左端の「動き」アイコンは、基本的に使う必要がありません。一つのポイントの動く方向を決めるのに使いますが、同じことは「シーケンス」でもでき、さらに、「シーケンス」では連続してポイントすることが可能です。 

 ところで、「動き」は、「マスク」の代わりに使うこともできます。マスクは、塗りなので、小さな範囲を固定するときは設定が難しい場合があります。こんな時は、「動き」で、ドローせずにポイントだけすると、動きが固定します。

 画面「動き」アイコンの左の再生ボタンでプレビューを確認します。

 作成した動画を保存するにはログインする必要があります。保存された動画の左上にロゴが入ります。管理人は、気に入った動画ができたら画面を動画キャプチャして保存します。

 このアプリが気に入ったら課金してフル機能を使うことも考えましょう。

 「Zoetropic」が面白いアプリなのは間違いないのですが、もう少し細かい部分も別々に動くとよいのに、と感じました。YouTubeにアップしました。

 

 このアプリは、下のように使うのが正解のようです。画質をかなり落として表示しています。

別の画像を使う場合 

 別の画像の処理をしたい場合は、無料で使うには設定を削除する必要があるようです。

 ホーム画面で「Zoetropic」アイコンを長押しすると、メニューが表示されます。その中の「インフォメーション」をクリックすると、設定を削除できます。

 最後に、「マスク」で、自動選択機能があるようですが、とても使い物にならないので説明を割愛しています。「オーバーレイ」で効果を入れることができますが、その調整がよく分かりません。

 「Zoetropic」は、無料で遊べるアプリという感じですが、管理人が欲しい機能にはほど遠い気がします。スマホアプリではなく、もっと高性能なソフトなら購入するのですが。

 管理人が欲しい機能とは、下のYouTubeの動画を簡単に作れる機能です。

 この動画に関心のある方は、過去記事『絵画(song of the angels)の中のバイオリンを弾く天使を動かしてみる』をご覧下さい。7年前に作った動画ですが、いろいろな部分が別々に動いているのが分かると思います。バイオリンの弓を弾く右手の動きは、たくさんの画像を使ってモーフ処理をしています。こんな作業はもうやりたくない。

 上のモーフを作る上での最大の問題は、右腕を動かしたら、その下に身体が表示されなければならないと言うこと。このため、腕の部分を切り取り、その下の身体の部分を描いた画像を準備し、その画像上で腕を動かしています。ついでに変則的に動く羽根も。