画像生成AI|MicrosoftのCopilotとAdobeのFireflyを比較してみる

 今日は、MicrosoftのCopilotとAdobeのFireflyの性能比較をしてみます。どちらも無料でWeb上で使えます。アプリのインストールなど不要です。

 まず、MicrosoftのCopilotですが、中身はChatGPTの最新版です。ChatGPTは画像の生成はできないのですが、Copilotはできます。

 次に、Photoshopで有名なAdobeのFirefly。AIを使って画像を生成できます。

 最初に結論を書くと、Copilotの一人勝ちです。AdobeのFireflyは、AIが幼稚で、指示したプロンプトを無視して、勝手に画像を生成します。ほとんど使い物にならないレベルです。あまりにも低レベルなのに驚きました。

 これに対し、Copilotはかなり優れています。対話型なのがうれしい。Fireflyは対話できずに、一方的に画像を生成するという一昔前のAIという感じです。

 Fireflyに女子高生の卒業アルバムの写真をイメージして画像作成を依頼した結果が下の画像です。

Image: Adobe firefly
Image: Adobe fireflyで生成

 どう見ても女子中学生のように感じます。

 一方、Copilotに依頼すると以下のような画像を生成してくれます。

Image: Microsoft Copilotで生成
Image: Microsoft Copilotで生成

 管理人が「Copilotの一人勝ちです」と書いた理由がおわかりだと思います。

 FireflyのAIが低レベルと評価する理由は、例えば、「卒業式」という単語を使うと、アメリカの大学の卒業式の帽子(モルタルボード)を被る画像を生成します。無帽や帽子なしとプロンプトを書いても無視されます。

 AdobeのFireflyは、プロンプトを無視するなど、ほぼ使い物にならないレベルです。女子高生と書いているのに男子が表示されたり、とにかくプロンプトは無視されます。しかし、生成される人物は、実在する人物のような自然な仕上がりになっています。

 管理人は、Adobeが生成する自然な感じの人物が気に入っています。

 Copilotの画像が優れているのは、6本指や4本指の人物を生成しないこと。これって結構驚きの機能です。AIで画像生成すると、6本指や4本指の人物を生成してしまいます。プロンプト、ネガティブプロンプトに書き込んでもうまくいかない場合がほとんど。このため、Copilotの画像生成機能に驚きっぱなしです。

 これに対し、AdobeのFireflyが生成した画像の少女の指をご覧ください。何本ありますか? 

 ネット上で見かけるAdobeのFireflyに関する記事は、典型的な素人ライターの記事です。自分ではやったこともないのに、他人の記事をつなぎ合わせて記事にするという手法のため、読んでも新たな知見は何もありません。独特な書き方なので、すぐにあのパクりライターの記事、と気づきます。