togetterの「重要指名手配犯の金成行容疑者が逮捕される→桐島容疑者の一連の報道により指名手配のポスターを見る人が増えたからではないかと話題に」を読んで初めてtogetterに共感した

 twitterまとめ(Xまとめ)に特化したまとめサイトtogetterが2024年2月1日に公開した

重要指名手配犯の金成行容疑者が逮捕される→桐島容疑者の一連の報道により指名手配のポスターを見る人が増えたからではないかと話題に

 という記事を読みました。

 管理人は、「togetterって、書いている人は一人?」と思えるほど似た書き方の記事がたくさんあると感じています。似ていると言うより、ほとんど同じ書き方の記事の羅列という印象です。まるで機械が生成したような違和感を覚えるサイトです。

 そんなtogetterで、今回の記事は秀逸だと感じました。

 「重要指名手配犯が逮捕される 」。

 逮捕されたのは、全国重要指名手配ポスターの中で、先日亡くなった 70年代の連続企業爆破事件で指名手配容疑者「桐島聡」の隣にある「金成行」(きん しげゆき)容疑者。

 50年間も逃亡して警察も捕まえる気もなかった「桐島聡」容疑者が自首したことから、にわかに注目を集めることになった「全国重要指名手配ポスター」。

 今回逮捕された「金成行」容疑者の顔写真は、ポスターの「桐島聡」の隣に配置されていました。

「桐島聡」関連報道が増えたことで、全国重要指名手配ポスターへの関心が高まり、通報に至ったという流れのようです。

 注:2024/2/2現在、金成行容疑者写真は逮捕を受け削除されていますが、桐島容疑者の写真はそのままです。

 管理人がtogetterの記事に着目したのは、現在の日本国内の状況が、「桐島聡」の自首をきっかけに未解決事件に対する関心が高まっているということです。

 ちなみに、警察は何もしていません。「桐島聡」は自首。「金成行」は匿名の通報です。

 警察は何もしていないのです。「桐島聡」の指紋さえデータベースに登録していなかったのです。だから、DNA鑑定で本人を確認するというお粗末なことになりました。

 今回の逮捕劇に、警察は、まさに、何もしていないのです。

 警察が悪いと主張するつもりは毛頭ありません。悪いのは、書類の作成ばかりを強いる世論です。

 警察業務が書類作成に追われるようでは、本末転倒でしょう。警察業務の改善をするには、スクラップアンドビルドの考え方が不可欠です。ある制度を作ったと実績を主張するのではなく、どの手続きを廃止して業務の軽減を図ったという視点も重要だと思います。

 メディアは、この点をみんなで考えましょうという姿勢で報道することが適切なように思います。

 人の揚げ足をとるのは簡単なこと。後出しじゃんけんで好き勝手なことを言うのも簡単なこと。でも、本当に求められるのは、そんなレベルのことではなく、制度の肥大化、それに伴う書類の肥大化による警察業務の劣化に対する解決策なのではないでしょうか。

 どの書類を無くせば、現場の警察官の業務が楽になるのか。そのような視点でメディアは報道すべきと感じます。制度を作った、提出書類をたくさん作ったことを実績として挙げる政党に同調するのではなく、作ったのならスクラップはどの部分だ、という視点で報道すべきかと思います。

 さて、現在の環境は、未解決事件を解決するのに好機といえます。

 未解決事件の中には、誘拐事件も含まれます。

 未解決事件に世間の関心が高まっているというこの環境を生かし、未解決の誘拐事件が1件でも多く解決に至るように、メディアはキャンペーンをすべきなのではないかと思います。

 当然、今回の状況に対して何の努力もしていない警察が率先してキャンペーンを呼びかけるべきでしょう。少しは、「桐島聡の指紋問題」の汚名を返上して欲しいと思います。

 そして、メディアは、未解決事件の解決に向けたマスコミ全社を挙げた共同キャンペーンを行う。

 テレビ離れの視聴者が戻ってくるかも。