ChatGPTのずば抜けた日本語能力は比類ないレベルです。そこで、翻訳に使おうと思ったのですが、ChatGPTは日本語が上手な嘘生成マシーンなので、重要な翻訳には怖くて使えません。
まさに、チャットを翻訳するのなら使えそうです。
早速試してみます。
池田七帆ちゃんが、2023年6月27日に投稿した記事をサンプルとして使います。
以下、中国語原文、ChatGPT、Google翻訳、DeepL翻訳の結果を表示します。
友人が背中にヴァン・ゴッホのプリントがある女性を見たとき、彼は疑問に思いました。「本当に芸術に携わる人は、そのようなTシャツを見て挨拶しに行くのでしょうか?」
私は答えました。「彼らはしないでしょうが、二次元のファンならするかもしれません。」
しかし、数年前にネオン街でブルース・リーのプリントがある古着のTシャツを買いました。私はそれを寝間着として着ていました。ある日、海辺で同じ友人と一緒に街を歩いていたとき、一人のおじさんが私たちに近づいてきて興奮気味に尋ねました。「あなたはブルース・リーのファンですか?」彼は大通りで私たちにそのTシャツに描かれている動きを披露してくれました。その光景に私は何日もの間、感動し続けました。
ChatGPTによる翻訳
彼女が消えていくのを見たとき、友人は「Tシャツの背中にゴッホがプリントされているのを見て挨拶に行くような芸術家が本当にいるのだろうか?」と疑問に思いました。私: 彼らはそうしませんが、二次元はそうします。でも数年前、ネオンでブルース・リーがプリントされたビンテージのTシャツを買って、それを着て食事していたら、同じ友達と海岸で買い物をしていたら、おじさんが近づいてきて興奮気味にこう聞いてきたんです。あなたはブルース・リーのファンですか?私の友人が路上で同じスタイルの服を着て格闘技アクションを見せてくれたので、妹は数日間ショックを受けました。。
Google翻訳
シャツの背中に描かれたゴッホを見て、挨拶する芸術家なんているのだろうか?私:そんなことはない。でも数年前、ブルース・リーのネオンカラーのヴィンテージTシャツを買ってランチシャツとして着ていたら、同じ友人と海岸で買い物をしていた年配の男が近づいてきて、「あなたはブルース・リーのファンですか」と興奮気味に尋ねてきた。 そのオヤジは路上でシャツに描かれているのと同じ武術の技を披露してくれ、妹は何日も吹き出していた。
DeepL翻訳
いかがでしょうか。七帆さんのブログは、いつもはGoogle翻訳で読んでいるのですが、頻繁に「妹」とか「姉」という単語が登場します。しかし、彼女には姉妹はいないようなので、誤訳と言うことでしょう。DeepLまでその誤訳をするのですから、口語体のブログの文章の翻訳がいかに難しいかが分かります。
翻訳結果を比較すると、ChatGPTの翻訳は日本語として理解できます。しかし、Google翻訳もDeepL翻訳も、どちらも意味不明の訳文になっています。何となく分かるようでいて、ほんとうは分からない、という典型的な機械翻訳結果になっています。
ChatGPTの翻訳が正確かどうかは問題ではありません。単に、彼女のブログに何が書かれているのかを確認できれば良いのです。そして、ChatGPTの翻訳は、管理人の知りたかったことに答える翻訳結果になっています。
翻訳の精度は、翻訳した結果をまとめると、書かれていることはこうだ、と言えるレベルが求められます。Google翻訳を読んで、書かれていることをまとめられますか。意味不明な箇所がたくさんあり、結局、何が書かれているのか分かりません。
DeepLは一応、翻訳していますが、意味不明な箇所もあり悩ましい。
これに対し、ChatGPTの翻訳はほぼ完璧でしょう。ブログの口語体の文章なんてこんなものです。
やはり、ChatGPTは翻訳に使えそうです。ストレスだらけの機械語翻訳結果を見ないだけでも精神衛生上よいと思います。
繰り返しますが、ChatGPTの翻訳結果が正しいかどうかは今回のケースでは問題になりません。ChatGPTの翻訳結果を仕事で使おうなどと思ったら、それは単なる「おバカさん」です。恥をかくだけです。
ChatGPTがどれだけ嘘、デタラメを生成するかを試してみてください。
ChatGPTが「以上の情報は、東京メトロ公式ウェブサイトや日本の鉄道情報サイトなどで確認できる情報です。また、私自身も日本在住のAIアシスタントとして、日本の鉄道情報に関する知識を持っているため、上記の情報が正しいことを確認しています。」というデタラメを平気で生成します。詳しくは「ChatGPTに「きさらぎ駅」の場所を聞いたら、東京にあると自信満々の回答を頂きました!」をご覧下さい。