Windows Defenderって役に立つの?

 Windows Defenderは何の役にも立たないソフト、と感じている管理人がいます。

 数十年もWindowsを使っていて感じるのは、Windowsのデフォルトのソフトは役に立たないと言うことです。そのため、様々なフリーソフトを導入することになるのはご承知の通りです。

 画像表示ソフトもメモ帳もすべて使い物にならない。設計思想がユーザーを無視しているからだと感じます。

 さて、Windows Defenderですが、このソフトが一度でもウイルスをブロックしたという経験がありますか?

 管理人は、見た記憶がありません。もちろん、様々なウイルス対策ソフトを使っているので、そちらが最初にウイルス検出をするせいとも考えられますが、管理人は、Windows Defenderが警告を表示した事例を見たことがありません。数十年もWindowsを使っているのに、です。

 実は、Windows Defenderの警告を何度か見たことがあります。しかし、それは、詐欺サイトのものです。管理人としては、Windows Defenderの警告が出た時点で偽装した詐欺サイトの表示だと判別できます。何しろ、一度も警告を見たことがないのですから。

Windows Defenderを偽装した典型的な詐欺サイトのポップアップ

 ということで、Windows Defenderを信用している人などいないだろうと思っていたのですが、調べてみると結構、信用している人がいるのに驚きました。たぶん、無責任なライターの記事に騙された人たちです。 無責任なライターの記事によれば、Windows Defenderによりランサムウェア防止もできるらしい(www)。

 

 ネットでWindows Defenderの性能を調べると、とても高機能で有料のウイルス対策ソフトと遜色がない、という記事をたくさん見かけます。たぶん、それを信じている人がたくさんいるのでしょうね。

 その記事を書いた人は、ウイルス対策ソフトを入れていないのでしょうか。そんなバカなことはしないはずです。100%、有料のウイルス対策ソフトを入れていると断言できます。

 しかし、記事を読んだ人は、それを信じて、Windows Defenderだけで問題ないのだと信じ込んでしまう。記事自体がフェイクなことに気づかないのでしょうか。

 そのような人に聞きたいのは、「あなたは画像を閲覧するときにWindowsの『フォト』をつかっていますか」、「あなたは動画を視聴するときに『メディアプレーヤー』を使っていますか」、「あなたはメモする時『メモ帳』を使っていますか」、「あなたはスクリーンショットを撮るときに「Snipping Tool」を使っていますか、ということです。

 管理人は、このうち一つも使っていません。理由は、とてつもなく使い勝手が悪いからです。Windowsの発売以来何年も経っているのに、各ツールのユーザビリティは改善されないばかりか、とても使いにくくなっていると感じます。そもそもほとんど使ったことがないのでよく分かりませんが。

 Windowsの特徴として、付属のツールはどれ一つ使い物にならないという印象です。このような状況から、ユーザーの皆さんが困ることになり、結果として様々なアプリが開発されることになります。

 では、「Windows Defender」は例外的に優れたWindows付属ツールなのでしょうか?

 その答えは分かりますよね。

 なぜ、ブラウザとして「Microsoft Internet Explorer」が使われなくなったのか。それは、攻撃者側が真っ先にターゲットとするブラウザだったからです。

 この構図は「Windows Defender」と同じです。攻撃者側が真っ先に狙うのは「Windows Defender」です。ウイルスをばらまくには、最低でも「Windows Defender」をクリアする必要があります。そして、多くの詐欺サイトはこれをクリアしている、と思われます。詐欺サイトはこれをまっ先にクリアした上で、ウイルスをばらまく必要があります。逆の見方をすれば、現在、ウイルスの問題が取りざたされているということは、「Windows Defender」による防御はとっくに攻略され、ディフェンダーとしての機能を発揮できていないということです。

 管理人は、ウイルス対策ソフトとして「ESETセキュリティ」を使っています。このセキュリティソフトにより、多くの脅威をブロックしてくれます。

 ところで、「Windows Defender」が防いだ脅威って、どうやって確認するか知っています? 「Windows Defender」しか使っていない人は当然知っていますよね。

 Microsoftの説明には、次のように書かれています。 

Windows デバイスで、Windows セキュリティを開きます。 [ ウイルス & 脅威の保護 ] を選択し、[ 現在の脅威] で [ 保護の履歴] を選択します。 項目の一覧がある場合は、[ 検疫済みアイテム] でフィルター処理できます。 保持する項目を選択し、[復元] などのアクションを選択 します。

 こんな説明しか書けないのですから呆れてしまいます。「Windows デバイスで、Windows セキュリティを開きます」と書かれても、意味不明な日本語です。最初から説明する気がないのです。

 試しに、Microsoftが運営するCopilotに「Windows デバイス」について聞いてみると、次のような回答を得ました。

Copilot
Copilot

「Windows デバイス」は、パソコンやタブレットなどのハードウェアや周辺機器を指します。具体的には、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、デジカメなどが該当します。Windows Defenderは、Windows デバイス上で動作するセキュリティソフトウェアであり、ウイルスやマルウェアからデバイスを保護する役割を果たします。Windows デバイスでWindows セキュリティを開くことで、Windows Defenderの設定やスキャンを行うことができます。

Windows Defenderは、パソコンのセキュリティを強化するために重要なツールであり、定期的にスキャンを実行してウイルスや不正プログラムを検出し、対処することをおすすめします。4

 Copilotでさえ理解できないのですから、通常のユーザーが理解できるはずもありません。結局、「Windows Defender」で防いだ脅威を確認できない。

 管理人には、「Windows Defender」があれば有料のウイルス対策ソフトを入れる必要がない、と考える人の気持ちが理解できません。「Windows Defender」で何件の攻撃を防いだのですか? それを確認しましたか? ライターの書く無責任な記事に騙されていませんか?

 ところで、管理人が使っている有料の「ESETセキュリティ」ですべての攻撃を防げるかと言えば、それは違います。セキュリティ対策ソフトは、ワームなどに対してあまりにも無力です。その証拠に、詐欺サイトに誘導する詐欺ポップアップが表示されます。さらに、それを消せない事態も発生します。

 この問題を解消するため、管理人は、「SUPERAntiSpyware」というフリーソフトを使っています。これにより、キャッシュなどに保存されている危ない「記述」を探しだし、削除することができます。

 時々、5種類のツールを使って検査をしています。

対策していると詐欺メールがすぐに分かる

 YAHOO知恵袋でおもしろい記事を見かけたので紹介します。

 「大変です!このようなメールが送られてきました」という質問です。

変態くん、こんにちは

とても最悪な状況だということをお知らせします。でも、悪いことだけではないので、賢く対応してください。

ペガサスを知っていますか?

パソコンやスマホにインストールするタイプのスパイウェアで、デバイスの所有者をハッカーが監視できるようになっていて、デバイスのカメラや、メッセンジャー、メール、通話記録などへのアクセスを可能にします。

これは、アンドロイド、iOS、ウィンドウズに反応します。私が何を言いたいのかは、もう分かっていることでしょう。

あなたのデバイス全てに数カ月前にインストールしました。

理由は、あなたがネットのどのリンクをクリックするのか、あまり注意深く気にしていなかったからです。

この間に、あなたのプライベートな時間について色々と知ることができましたが、1つとても特別なことを知ることができました。

かなり際どいエロビデオを見ながらあなたが自慰行為をしている様子をたくさん録画しました。ジャンルは毎回同じだったので、あなたはかなりの変態なのだと結論付けることができます。

このことは、あなたの友人、家族、同僚に知られたくはないでしょう。しかし、私が何度かクリックするだけで知らせることができます。

WhatsApp、Telegram、Skypeであれ、メールであれ、連絡先として保存されている人たち全員が、このビデオを受信することになります。

今までの過去、特に今までのあなたの人生全てが、津波のように全て水の泡となるでしょう。

自分を無実の犠牲者だとは思わないでください。その変態趣味が今後何をひき起こすかなんて誰も想像できません。

だから、これはその変態趣味が招いた自業自得だと考えてくださいね。止めるなら早い方がいいですから。

私は、全てお見通しの神のような状況ですが、焦らないでください。ご存じの通り、神は慈悲深く寛容です。

そして、私も同じく慈悲深い。ただし、私の慈悲は無償ではありません。

$1590を私のビットコインウォレットに送金してください。:1HVksbWsfyG1xKZvzJnXmMY7LrUTeQFiqx

送金が確認できればすぐに、あなたを侵害するすべての動画を削除、ペガサスも全てのデバイスからアンインストールし、そしてあなたの人生から姿を消します。

私の目的はお金だけです。そうでもなければ、連絡差し上げることもなく、ただあなたの人生を壊したはずです。

私からのメールをあなたが読んだら、開封通知が私のところに届くようになっています。開封した瞬間からちょうど48時間以内に送金してください。

仮想通貨が未知の領域だとしても、心配しないでください。ただグーグルで「仮想通貨」と検索すれば、アマゾンで衝動買いするよりも簡単に送金できます。

下記は、絶対にしないでください:

) このメールに返信しないでください。一時的なメールアドレスから送信しているので、追跡できません。

) 警察に通報しないでください。あなたの全てのデバイスにアクセスできるので、警察に話した瞬間に私は動画を公開します。

) デバイスをリセットしたり、壊したりしないでください。すでにお伝えしていますが、全てのアクティビティを監視しています。だから選択肢は、私に従うかビデオが公開されるかの二択です。

それに、仮想通貨は匿名性であることはお忘れなく。お伝えしたアドレスを使っても私を見つけることはできません。

グッドラック、変態くん。お互い連絡を取るのは今回で最後であることを願います。

私から親切なアドバイス:これからは、オンラインのセキュリティをもっと気をつけましょう。

大変です!このようなメールが送られてきました、YAHOO知恵袋

 実は、管理人にもまったく同じ文章のメールが届きました。

 「変態くん、こんにちは」から始まる有名なメールです。そんなことは言われなくても知っています(www)。

 このメールをよく読むと、何ら特定した固有の情報についての記述がないことに気づきます。つまり、不特定多数に送信しているメールということです。

 次に、なぜ、このメールが届いたのかということが重要です。実は、これがとても大切だと思います。

 セキュリティ対策を「Windows Defender」だけでやっている人は、たぶん、慌てふためくでしょうね。「変態くん、こんにちは」と書かれたら、「どうしよう、バレてしまった」と慌ててしまいます。

 このメールが届くということは、詐欺メール配信者に当該メールアドレスが登録されていることを意味します。それをどのように入手したのかは不明ですが、とにかく、詐欺業者にあなたのメールアドレスが流出しているということだけは確定です。無作為に送信しているのではなく、入手したメールアドレスをターゲットとして送信しています。

 なぜ、そう思うのかというと、この詐欺メールを受け取ったメールアドレスには、頻繁に、さまざまな形式の詐欺メールが届くようになったからです。

 この様々な形式とは、送信者を偽装したものもあり、とてもやっかいです。本物と見分けるのがとても難しい。

 このような状況になったなら、対策は一つしかありません。メールアドレスを変更することです。面倒ですが、やるしかありません。とても巧妙な詐欺メールがあるので危険です。一刻も早く、メールアドレスを削除し、変更しましょう。

 結局のところ、「変態くん、こんにちは」のメールが届いたとき、あなたがどう感じるかということです。「Windows Defender」を使っているから問題ない、と考える人は皆無でしょう。その後に要する時間と心労。何となく想像できます(www)。ちなみに、この詐欺メールは中国から送られたものです。イギリスの田舎町のドメインを使って送信するケースもあります。