2月19日、株式会社クレイジーワークス、代表取締役 総裁の村上福之さんが「まとも検索」というサイトを立ち上げました。
『「Google検索が死んだ」がバズったので真面目な結果しか出ない検索サイトをつくりました。まとめサイトなどは出ません。』とのこと。Google検索の上位に表示されるゴミサイトにうんざりしている方にはおすすめです。管理人は、ゴミサイトは見たくないので「まとも検索」を使うことにしました。
「まとも検索」とは
「まとも検索」は、単にGoogle検索における表示対象をドメインで絞り込んでいるだけです。これにより、大学(ac.jp)、地方公共団体(lg.jp)、政府機関(go.jp)以外は検索結果に表示されなくなります。ここでいう「まとも」とは、公的機関の情報だけ、ということです。民間の「まとも」な記事は表示されません。公的サイトを表示しているので広告が表示されないのは当たり前。広告も表示されません、というのは本末転倒の記述です。まともな民間サイトが表示されないことは記載されていません。
また、オプションで、医療情報、国内論文、pdfのみ、などの指定ができます。
これらの指定は「まとも検索」を使わずとも可能です。Google検索で、自分で検索対象ドメイン指定をしてもよいのですが、すこし面倒です。むしろ、「まとも検索」で表示し、検索条件を追加・削除した方が楽です。
正確な情報をほしいときは最初に「まとも検索」で調べ、それでも情報が不足する場合には、通常検索する、という流れが時間の節約になります。
特定分野を調べているときにとても役立つ「まとも検索」
歴史などを調べるとき、「まとも検索」はとても役立ちます。なるほど、この手があったか!と感心しました。
Google検索がくその役にも立たない異常な検索結果しか表示しなくなったので、検索に無駄な時間を費やす機会が増えました。検索上位に表示される詐欺サイトやゴミサイトを開かなくてすみます。
特に歴史分野は、どのような出典に基づく主張なのかがとても重要です。誰かの感想文では話になりません。もし、それがどこかの書籍に載っていたとしても同じこと。重要なのは出典が明記されているかどうかです。この意味で、公的機関の情報は読んでみる価値があります。
「まとも検索」の改造
ところで、「まとも検索」のデフォルトでは、検索ワードが「エッチな画像」になっています。サイトを開いた瞬間、隣の席の同僚に見られたら恥ずかしい! これが気になる方は、ページを保存し、保存された「まとも検索.html」をメモ帳で開き、下図の赤枠で囲んだ文字を削除するなり、別の文字列を入れるなりして変更。それを上書き保存します。あとは、修正したファイルをダブルクリックしてブラウザで開き、ブックマークに登録します。これで、いつでも気兼ねなく使えます。
2022年2月17日のGigazineの記事『「Google検索は死んでいる」という指摘』で、Google検索で「検索ワード+reddit 」というフレーズを使って検索する例を紹介していました。Redditはアメリカで最も人気のあるソーシャル掲示板サイト。日本なら「検索ワード+twitter」というところでしょうか。
いつも検索する分野によっては、「+tiktok」など関心のあるソーシャルメディアを追加することでよい結果が得られるかもしれません。
英語検索なら、Reddit 以外に Quora を追加してもよいかも。 そして、それを「まとも検索.html」に組み込む。英語専用と日本語専用の「まとも検索.html」をつくる。これが本当に便利な使い方かも。
そもそもなぜ「まとも検索」が必要なのか
すでにお気づきのように、そもそもなぜ「まとも検索」が必要なのか、という大問題があります。
Google検索の上位に表示されるサイトは、SEO対策を施した広告だらけで中身の無いサイトがほとんどです。さらに、ウイルスをばらまくサイトも上位に表示されています。ウイルス対策ソフトがアクセスを遮断するケースも頻繁に見られます。
SEO対策の基本は、有用な正しい情報を発信することにあるはずなのに、現実は、全く違います。Google検索の上位に表示されるサイトは危険なサイトや中身の無い記事、他人の記事を無断でパクったまとめサイトなどです。
Googleのポリシーと現実の検索結果とが明らかに乖離しています。Googleはこれを放置したままです。対策しているというのはポーズに過ぎません。まあ、最近は少しだけ対策したようですが、対策が問題発生から数年ではお話になりません。
特に問題なのが詐欺サイトが検索上位に表示されること。Googleって詐欺サイトの仲間なのかと思えてきます。
Google検索をいくら批判しても何も変わらない。Google検索が死にかけている以上、一般ユーザーは「まとも検索」を使うなどして対策するしかないようです。
Google検索は広告と詐欺サイトに汚染されていると感じます。この解決策をGoogleが講じないのであれば、誰かGoogle検索を踏み台にして、検索結果を独自の条件で勝手に再検索してセレクトできる機能を持ったサイトをつくってくれないかなぁ、と思います。たとえば、特定のSEO対策をしているサイトを除外する、広告だらけのサイトを除外する、ロシアのサイトを除外する、など。
なぜ、管理人が怒っているのかは、過去記事「Yahoo知恵袋を模したロシアの詐欺サイトに注意!」をご覧になれば分かります。