ネットを閲覧するためには、ブラウザが必要です。ブラウザを使わずにネットを閲覧しているという強者(つわもの)はほとんどいないと思います。
そこで気になるのは、皆さん、どのブラウザを使っているのかということです。
メジャーなブラウザは、Google Chrome、Edge、Internet Explore(IE)、Safari、Firefoxくらいでしょう。この五つのブラウザで、シェアは97%位になります。
日本における2020年1月から12月までの各ブラウザのシェア(デスクトップ)をまとめたものが下の表です。
ブラウザ名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
Chrome | 57.41 | 57.53 | 54.61 | 57.13 | 55.74 | 58.96 | 58.43 | 58.92 | 59.52 | 60.68 | 60.07 | 59.22 |
EdgeLegend | 9.51 | 9.72 | 9.46 | 9.22 | 9.64 | 8.88 | 8.21 | 10.80 | 11.16 | 11.61 | 13.63 | 14.34 |
Safari | 10.25 | 10.56 | 11.01 | 11.30 | 9.95 | 10.03 | 9.63 | 9.25 | 9.36 | 9.34 | 8.06 | 8.27 |
IE | 12.38 | 11.60 | 10.40 | 9.10 | 9.39 | 9.46 | 9.23 | 9.20 | 8.71 | 7.88 | 8.04 | 8.02 |
Firefox | 8.65 | 8.67 | 11.96 | 10.07 | 11.46 | 7.81 | 7.54 | 7.30 | 7.44 | 7.04 | 6.83 | 6.89 |
Other | 1.80 | 1.91 | 9.46 | 3.18 | 3.82 | 4.86 | 6.96 | 4.54 | 3.81 | 3.44 | 3.37 | 3.26 |
IE + Edge(Legend) | 21.89 | 21.32 | 19.86 | 18.32 | 19.03 | 18.34 | 17.44 | 20.00 | 19.87 | 19.49 | 21.67 | 22.36 |
Data source: Statcounter, Japan, Desktop, from Jan. 2020 to Dec. 2020
このデータは、 Statcounterが公表しているもので、いくつかのニュースサイトで取り上げられています。
上の表で黄色に着色した部分をご覧下さい。EdgeとIEの合計値を表示しています。
IEを使っていた方は、たぶん、Edgeに乗り換えると思います。このEdgeとIEの合計値で見ると、年間で5ポイント近くの変動がありますが、IEからEdgeに乗り換える方が増えているようです。
12月のデータだけを見て、Google Chromeのシェアが減ったと書いている記事も見かけますが、ほとんど意味のないコメントだと感じます。2020年を月別に見るとその増減は微々たるものです。やはり、日本でもGoogle Chromeのシェアは圧倒的です。
この表を見て思うのは、IEをいまだに使っている人が1割程度いるということ。セキュリティには無関心で、昔から使っているパソコンに入っていたから使っているというお年寄りユーザーが主体だと思います。
たぶん、そのパソコンには、ウイルスやワームがうじゃうじゃいますよ。
セキュリティソフトを入れていても、ユーザーが承認した操作にはセキュリティソフトはほとんど無力で、ウイルス・ワームは簡単にパソコン内に入り込みます。
管理人はウイルス対策ソフトに「ESET Security」を使っていますが、それでもワームが入り込むのを防ぎきれません。定期的に別のソフトを使って駆除しています。やり方は過去記事参照。
この表で次に驚いたのは、管理人が使っているFirefoxのシェアが少なく、さらに低下傾向にあることです。
なぜ、皆さん、ブラウザをChromeに移行するのか不思議です。
管理人は、普段はFirefoxで、ときどきChromeというスタイルです。海外サイトを訪問するときは、自動でページ翻訳できるChromeは役に立ちます。
管理人がなぜChromeを敬遠しているかというと、なんとなく、高校の教務指導官を連想させる警告を発するからです。「この高校に在籍したいのなら、俺の言う警告は絶対だ!俺がルールだ、反論は許さん!」というアメリカ人が喜びそうなスタンスです。
マイクロソフト社も同様で、彼らの発する警告は、一般ユーザーには意味不明。警告の中身を丁寧に説明しようとはまったく考えていないようです。かれらが見ているのは大企業や政府機関のセキュリティリスクのみ。しかし、一般ユーザーにも(詳しい説明もなしに)同等のセキュリティを要求する、というスタンスを採り続けています。
マイクロソフト社のEdgeやIEを使っているユーザーが、まだこんなにいることに驚くと共に、この人たちは、ネットをたまにしか閲覧しないカジュアル・ユーザーなのだろうと推測できます。
たぶん、使っているファイラーは、不具合な問題が何ら解決されずに長年放置しているエクスプローラーなのでしょう。
ブラウザは、世界中のみんなが使っているから安全、というわけではありません。むしろ逆です。ブラウザ経由でパソコンに侵入・乗っ取りをしようとするプロハッカーは、多くのユーザーがいるブラウザを標的にして研究するからです。
管理人的には、やはりFiredoxが使いやすい。Chromeをたまに使うと、指導教官のイメージを抱き、嫌悪感を感じます。
管理人は、以前、MSNをホームに設定していましたが、閲覧画面の半分を占めるようなキチガイ的な巨大広告を配信するようになったのでやめました。閲覧者には消すことができない巨大広告です。マイクロソフト社ってこんな会社なんだ~、と感じた瞬間でした。
Googleはというと、やたらとお説教をしたがる会社になりました。一般ユーザーにお説教するのですから、偉くなったものです。管理人がアメリカ的と感じているのはこれが原因でしょう。アメリカ人はお説教でもしないと人の言うことを聞かない。しかし、日本人は、お説教が大嫌い。
世界全体では、Chromeのシェアは、65.96%です(2020年12月)。 日本は同時期59.22%ですから、世界の中ではかなり低いシェアと言えるでしょう。
日本で、Chromeのシェアは世界平均並に増えるのでしょうか。
たぶん、日本人ユーザーの中には、Chromeのインターフェース設計仕様に違和感を感じ、不快に思っている人がいるのだと思います。管理人のように。そして、その設計思想に、「お説教」の不快感を感じとっている日本人ユーザーがいるのだと思います。
たぶん、「お説教」の意味が理解できない人も多いと思います。しかし、本稿ではこれについての説明はしません。管理人は原因は分かっているつもりですが、ここでは書きません。
なぜ、Chromeを開くとFirefoxにはない不快感を抱くのか。
何も感じない日本人も当然いるでしょう。しかし、管理人と同じように感じる日本人もいるのではないでしょうか。
【メモ】
Excelデータが自動計算になっていなかったのが原因で間違った内容記事になったため、記事を差し替えました。