アレルギー反応である ” Anaphylaxis “。さて、これを日本語では何と読むのでしょうか。
たぶん、「アナフィラキシー」。というか、それ以外には読めません。
ところがです。2021年8月30日 07:00 週刊ポスト配信の記事「ワクチン接種後のアナフィキラシー 事前にリスクを把握するのは難しい」では、記事タイトルに「アナフィキラシー」という目新しい単語を使っています。
それなのに、記事の本文では9箇所で「アナフィラキシー」という用語が使われ、統一されています。
これって単純な誤字でしょうか? しかし、記事の顔である記事タイトルが誤字だとは考えにくい。これで飯を食っている人が書いた文章です。タイトルがいきなり誤字なんてあるはずもない。絶対にありえません。
ということは、 「アナフィラキシー」 とは別に「 アナフィキラシー 」という新しい症状が存在することになります。
なぜ、管理人がそう考えたかというと、天然物でもっとも強力な発ガン物質アフラトキシンB1(Aflatoxin)があるからです。似た単語なので混乱します。管理人はこの毒が膵臓癌の原因物質になっているのではないかと疑っています。
では、週刊ポストの言う「アナフィキラシー」とは何なのでしょうか。
ググってみると、ほとんどすべてのサイトの記事では皆 「アナフィラキシー」 を使っています。 「アナフィキラシー」 という単語を使って情報を発信しているのはほぼ週刊ポストだけのようです。何となく安心しました。多くの日本人はこんな間違いをしないことが分かりました。
では、 「アナフィラキシー(Anaphylaxis )」に対し、 週刊ポストが記事タイトルで主張する 「アナフィキラシー」 は英語でどう書くのでしょうか。
不思議です。情報メディアが最も重要な記事タイトルを間違えるはずがありません。そんなことをすれば偽の情報が広く拡散してしまうからです。その被害は計り知れません。
真相はどこに?
というか、担当者はいつ気がつくのでしょうね。記事は7:00にアップされたようで、現在14:00。7時間も放置されています。
以前書いた「妖怪予定派遣」広告記事を思い出しました。この時の対応は早く、あっという間に修正されていましたが・・。
過去記事『『妖怪予定派遣』が人気らしい』でお楽しみ下さい。
メディアの記事はGoogleと特別なルートがあるようで、Botが巡回するまで待つのではなく、瞬時に修正できるようです。それが分かったのが「妖怪予定派遣」でした。今回はどうなのでしょうか。
誤字なら早く修正してもらわないと誤った情報がどんどん拡散してしまい取り返しができません。
「アナフィラキシー」という覚えにくい単語は、英語の “Anaphylaxis” のつづりで覚えれば、日本語的な変な間違いをすることがないでしょう。
追記:2021年9月1日 2:33
呆れたことに、週刊ポストは何の反応もしない。
週刊ポストって小学館でしょ。何なのこの会社は!
「妖怪予定派遣」 がGoogle検索で修正されたのは、たしか元記事が配信されてから40分後だったと思います。これは記事が修正された時間ではなく、Google検索の表示変更時間です。これがいかに素早い対応かわかると思います。
これと比べ小学館という会社がいかに誤報に対してチェック能力がないかがこの事例で確認できます。記事本文の誤字はよくあることです。しかし、記事タイトルの誤字は決して許されるものではありません。誤った情報が桁違いに拡散するからです。
さて、週刊ポストがこれを訂正するまで、どのくらいの時間がかかるのか見物です。もしかしたら、訂正などする気もないのかも。それはそれで、反社会的というレッテルが準備されています。
記事タイトルに誤字を使い、その訂正もせずに、あるいは、いつまで経っても気づきもせずにいる週刊ポストなど、「政府提出法案に誤記などが相次いでいる」と批判すると笑われてしまいます。少なくとも政府提出法案は、タイトルを間違えてはいない。
やっと間違いに気づいたらしい。遅ーんだよ!
2021年10月18日、確認したところ、正常な記事タイトルに「しらーっと」修正されていました(笑)。修正についての記述は一切なし! 記事タイトルを間違えたという報道機関としてはあるまじき行為に対して、知らないフリをしています。
管理人としては、修正しただけマシ! と感じました。いつ、この過ちに気づくのか心配していたからです。
間違えることはよくあることです。誤りを訂正することこそが重要だと思います。誤りをいつまでもごゃごゃ言う気は管理人にはありません。自分もよく誤記するので。
しらーっと訂正すれば済む問題ではない
この記事タイトルを誤記するという問題は、実は深刻な問題なのかも知れません。誤記の部分が人の生死に関わるアレルギー反応の用語だからです。修正を告知せず、しらーっと修正して知らんぷりできるレベルではないかも知れません。
それは、検索結果が物語っています。一度誤った情報を発信すると、それがいつまでも残るということです。報道機関がしらーっと修正したつもりでも、その足跡は確実に残り、それを信じた人たちが被害を被ります。
その根拠は、下のGoogle検索結果を見れば明らかでしょう(2021/10/18検索結果)。検索結果には、「アナフィキラシー」という誤ったタイトルが表示されています。これについて、週刊ポストはどのように対応するつもりなのか示して欲しいものです。
記事タイトルに誤字があるなど情けないほどの失態です。このWeb魚拓に残る失態をどうするつもりなのか、その対応が注目されますね。なにしろ、記事内容の誤植ではなく記事タイトルの誤植なので、知らないフリは通用しません。それほど影響が大きいと言うことです。