お行儀の悪いネットメディアはどこか

ニュース配信サイトの問題

ニュースなどを配信するネットメディアがいくつもあります。これらを閲覧していて不快に感じたり気になったりしたことがあったので、ニュース配信メディアの比較をしてみることにしました。

評価の視点は、次のようなものです。閲覧にあたっての支障、ニュースサイトとしての資質が主な評価ポイントです。

  1. ポップアップ広告が表示されていないか
  2. 消せない固定ヘッダやフッダにより、閲覧に支障が生じていないか
  3. トップページの広告数はどうか
  4. 「ステマ」記事・広告を配信していないか
  5. ニュース配信メディアとして最低限のこととして「新型コロナ」のタブを設定しているか
  6. トップページで当日の主要ニュースが分かるような記事配列になっているか

上であげた項目は、社会的責任を負い、他人の記事を無断で配信できる特権を活用して商売をしているニュースメディアに対して最低限のモラルとして求められるべきものだと思います。

調べる対象は、以下の九つのニュースを配信するwebサービスです。

  1. Googleニュース
  2. Yahoo!
  3. Goo
  4. livedoor
  5. msn
  6. BIGOBE
  7. @nifty
  8. excite
  9. Infoseek

Googleニュース

① ポップアップ広告は表示されません。

② 消せない検索窓の固定ヘッダが表示され、モニター画面の閲覧可能範囲を圧迫しています。ただ、固定ヘッダの高さはそれほど大きくはないので、許容範囲でしょう。

③ トップページの広告数は、なんとゼロです。これはすごい! 他のサイトが浅ましく見えるほど徹底して広告を排除しています。

④ 「ステマ」記事・広告もありません。

⑤ 「新型コロナ」についてのタブ・リンクをトップに配置しています。

⑥ 当日の記事が見やすく配置されています。

Yahoo!ニュース

① ポップアップ広告は表示されない。

② トップに広告と検索窓が配置されているが、固定ヘッダにはなっていないため、下にスクロールすれば消えるので閲覧の妨げにはならない。

③ トップページの広告数は17。記事に紛れ込ませる手法を採用。

④ 新型コロナについてのタブもリンクもなく、 ニュースメディアとしては失格 

⑤ トップページで、当日の主要ニュースが分かるように配置されているとも言えるが、Googleニュースに比べると広告ばかりが目立ち、ニュースサイトとしては見劣りする。

gooニュース

① ポップアップ広告は表示されない。

② トップに広告が表示されるが、固定ヘッダではないので、下にスクロールすれば見えなくなる。

③ 広告数は23でとても多い。

④ 一見、普通のニュースリンクのように見えて、クリックすると広告ページばかりが表示される悪質なWebデザイン

⑤ 新型コロナについてトップにリンクが設置されている。

⑥ トップページが注目記事のリストになるため、どうでも良い芸能記事が掲載されている。ニュース配信サイトとしては、とても軽い(メディアとして責任意識のない)会社という印象。

livedoor News

① ポップアップ広告は表示されない。
② トップのヘッダがとても小さく、記事の閲覧に便利なデザインになっている。ヘッダは固定ではなく、スクロールで見えなくなる。

③ 広告の数は27と多いが、コンパクトな広告のためそれほど気にならない。

④ 記事内文字広告はひとつしかなく、広告が多いとは感じない。

⑤ 新型コロナについてのタブもリンクもなく、ニュースサイトとしての姿勢が問われる。

⑥ 「主要ニース」としてトップにまとめられた記事見出しがあるが、その 中身は芸能・ゴシップが多く低レベル。  ただし、カテゴリー別に記事一覧が表示されるので、使い勝手はよい。

msnニュース

 ネットメディアの中で、最低最悪のサイトがMSNニュース。 

① 今日時点でポップアップ広告は確認されませんが、

② 上の画像は、管理人のパソコン画面に表示される全画面をキャプチャしたものです。画面一杯に、意味不明な広告などが表示されるため、サイトを開いた瞬間、ニュースは一切表示されないという困ったサイト設計になっています。

しかも、画面の三分の一を占める上の部分は固定ヘッダになっているため、スクロールしても表示されたままになり、ニュースの閲覧スペースがとても小さくなります。

③ 広告数は4つ程度なのでかなり少なめです。

④ ステマに該当するような記事配信にはなっていない。

⑤ 「新型肺炎」のタブが設置されている。

⑥ このサイトは、各メディアのアイキャッチ画像と記事タイトルをボックス枠に掲載するタイプ。このためとても見にくく、掲載記事もランダムに配置されているので、その日のニュース項目を知ることができない。

なんでこんな見にくいサイトデザインにしたのか理解できません。ニュースメディアの中で最低のサイトです。

BIGOBEニュース

①、② 画面下部に固定の帯広告が表示され、これはスクロールしても消えないし、削除ボタンもない。(実際には、削除ボタンは表示を小さくすると出てくる、通常では見えない位置にある。)ただし、これを消すと以降は表示されなくなるようです。

③ 広告数は八つ。小さめの広告です。
④ ステマ広告は一切ありません。

⑤ 「新型コロナまとめ」のタブが設置されています。

⑥ カテゴリー別に記事一覧が表示され、比較的見やすいデザインになっています。

@niftyニュース

① ポップアップはない。
② ヘッダの高さは小さく、閲覧の邪魔にならない。下に固定広告有り。
③ 広告数は13。比較的多め。
④ ステマが疑われる記事が見られる。
⑤ 「新型コロナウイルスに関するニュース」のリンクが設置されている。
⑥ カテゴリー別に記事リストがあり見やすいが、 掲載されているのは炎上型などの無責任記事がとても多く、読むに堪えない。 

exciteニュース

① ポップアップは表示されない。
② ヘッダがとても小さく、固定でもないため閲覧が楽。
③ 広告は13個。ヘッダに固定広告が表示され消すことができない。
④ ステマ記事は見当たらない。
⑤ 新型コロナのタブもリンクもない。ニュースサイトとしてお粗末。
⑥ カテゴリ別の記事リストがあるが、掲載記事は質の低い記事ばかりが目立つ。

Rakuten Infoseek


① ポップアップはない。
② ヘッダの部分にタブや検索窓などたくさんあり、さらに巨大広告が表示されるため、サイトを開くと記事画面がほとんど見えない、 最悪のサイト 
③ 広告数は18もあり、広告だらけという印象のサイト。携帯はさらにひどく92もの広告が表示される。記事より広告の方が圧倒的に多い状態。 さらに掲載される広告の写真が汚らしいものばかりで不快に感じる。  ④ 記事リストと同じ様式で広告を配信するという悪質な設計。
⑤ 「コロナウイルス関連ニュース」というリンクを設置
⑥ トップページの記事リストの中身が煽りタイトルの記事を羅列。リンクを開くとそのような記述はなく、とても悪質。掲載記事は低俗なものばかり目立つ。そもそも週刊誌の見出し記事を多数掲載しているため、 サイト全体が煽り記事一色になっている。 

ステマ記事について

一般人を装ってPR活動を行う、いわゆる「ステルスマーケティング」(ステマ)。消費者からは企業倫理を問う声が相次いでいる。

もちろん、ニュースサイトがそれを助長するような行為は許されるはずもない。

気になるのは、ワークマン、ダイソー、ユニクロ、など特定の会社の記事を一般記事として配信し続ける行為。明らかにステマ、と思われる記事も見受けられます。

上の分析では、ステマの記事を発信しているメディアは確認されていない、としています。でも、これは嘘です。各メディアは「魚拓」を撮られるリスクのあるPC閲覧ではおとなしくしていますが、スマホ版は無法地帯のような状況です。PC版とスマホ版では配信する記事が違います。

こんなことをニュース配信会社がやっちゃ、もう終わりだよ。

新聞社などニュースが本業の会社はどうなっている

日本を代表する新聞社等のWebサイトはどうなっているのでしょうか。まさか広告だらけだったり、煽りタイトルだらけだったり、新型コロナのタブがないなどの不手際はないでしょうね。

結果は、自分で確認してください。結構、笑えます。

1.朝日新聞

2.時事

3.共同

4.毎日新聞

5.日経新聞

6.産経新聞

7.読売新聞

広告を表示することが悪いわけではありません。問題視するのは、その位置とサイズ、そして数です。

トップページを開いても、広告しか表示されないのでは、利益追求が最優先で、購読者のことを軽視している新聞社と映ります。

さらに、煽りに煽る記事タイトル。反論できない弱者を徹底的に叩くのが当たり前のように煽るタイトルをつける新聞社は、存在意義が疑われても仕方がない。まるで中身など誰も信じていない週刊誌の見出し記事のようです。

 楽天のように大量に広告を掲載し、さらに、元記事にはない煽りタイトルを付けて配信するというルール破りの会社も存在します。 

法律の範囲内でやっているとのスタンスなのでしょうが、法律に書かれていなければ何をやっても社会的に許される、と考えているのなら、それは大きな間違いのように思います。

上の画像を見れば一目瞭然。「お行儀の良い」サイトがたくさん存在します。

以上、どのメディアも帯に短したすきにも短し、の安直な作りのサイトばかりなことが分かりました。

よく見かける世論を誘導する釣り記事

昼の2時、3時台の民放の番組を取り上げ、「ネットで炎上」などのデマ報道をしているサイトがあります。

国民の皆さんは、その時間、働いているので、テレビなど見ていません。

もし、ネット炎上が本当だったとしたら、昼間の時間帯にテレビを見ることのできる特定の人たちの意見の一部ということで、別に、国民の意見を代表しているわけではありません。

メディアが炎上型に味を占めると、もう、そこからは逃れられない。麻薬のようなものです。メディアとしてのモラルなど関係ない。「嘘は書いていない。炎上しているのは事実」と、自分の都合のいいような屁理屈で情報を流す困った人たちが、自分の子供にも言えないような卑劣な記事を書いています。

人それぞれなので、煽り記事を信じ、それに同調するコメントを書いて炎上に参加することに生きがいを感じている人は置いといて、一般の人には、やはり、「お行儀の良い」NHKニュースがお薦めかと思います。

何しろ、受信料を支払っているので、見なければ損をします(笑)。

広告も表示されないし、煽りタイトルもありません。高額な受信料を支払っているので、運営・経営について言いたい放題のことが言えます。

受信料をとっているのに、支払っていない人にまでサービスを提供するNHKの経営姿勢に庶民の意見が反映できたらうれしいですね。

なぜ、受信料を支払っていない外国向け放送を私たちの受信料でやっているのか。

毎回同じなのに、スタジオを1日使って撮影し、年間膨大なコストを支払っているラジオ体操の撮影。驚くことに、毎日撮影しているようです。

フリーアナウンサーをゲスト出演させるのではなく、自前の素敵なアナウンサーたちをなぜ活用しないのか。突っ込みどころ満載のNHKです。