トヨタが回収しているリコール対象ランタンとはどこで作られたもの?

 テレビやネットなどでトヨタがリコールを呼びかけています。トヨタ車のリコールなら分かるのですが、今回のリコール対象は、なんとおまけで配布したLED充電式ランタン。

 充電中に破損したり破裂したりする恐れがあるそうです。


 Image: Toyota


 Ⓒ なんでも保管庫

 トヨタが配布したおまけ商品には関心がないのですが、これって、どこで製造された商品なのでしょうか。つまり、同じ不具合は、製造メーカーの他の商品でも発生すると考えられます。そのメーカーがほおっかぶりをしているのか、ネット上に情報がありません。

 このランタンを製造したのはどこのメーカーなのでしょうか。まさか、トヨタが自社で製造するとは考えられません。

 本来であれば、トヨタは調達先を明記し、消費者に危険性の共有と注意喚起をすべきだと思いますが、どうやらトヨタは自分の会社のことしか考えていない、あるいは、調達先メーカーに忖度しているように感じられます。

 しかし、これは世界的な企業の姿勢として大きな問題をはらんでいると感じます。なぜ、調達先のメーカー名を公表しないのか?

 通常、おまけの商品は、独自のデザインをするため、他には出回りませんが、節操のない中国のメーカーなどは同じものを売りに出しています(笑)。当然、商品リコールなどする気もないのでしょう。

 だからこそ、一般消費者に対する情報提供として、トヨタがどこのメーカーからランタンを調達したのかを示すべきではないかと思います。

 トヨタのサイトを見てもどこ製の商品なのか分かりません。

 ネットで調べると、どうやらこの商品は インド製 のようです。インドやロシアの通販サイトで売られています。メルカリでも売られていたようです。


 Source: https://aliexpress.ru/item/32958800680.html

 値段は3ドルの安物のようです。ただし、値段はバラバラ。1200円から2800円程度の現地通貨で売っている海外サイトがたくさんあります。

 安物買いでトヨタが被ったリコールによる損害は数億円でしょう。

 まあ、それはトヨタにお任せするとして、問題となるのは、このインドのメーカーの商品が野放しになっているという実態です。経産省はリコールをホームページに掲載していますが、これって、国内のメーカーが申請したことを載せているだけで、経産省は何の汗もかいていません。もっとまじめに仕事をして欲しいと感じます。

 つまり、今回のリコール騒動は、トヨタはむしろ被害者であり、本来であれば、製造メーカーが前面に出て、リコールの指揮、謝罪を行うべき事案だと思います。

 こんなことは、このブログで書くような内容ではないはずなのに、日本のサイトはだれも書かない。後出しじゃんけんの記事ばかり書いているので、問題の所在に気がつかないのでしょうか。