振袖で踊るという発想は日本人にはないのかも|画像が見つからない

 中国のコスプレイヤーとして人気の池田七帆ちゃんの写真に次のようなものがあります。

 
 Image: 微博、帆七田池

 この写真は、2019年5月に来日した際、北海道の登別伊達時代村で撮影したものです。

 七帆ちゃんが振袖を着て振り返ろうとした瞬間を撮影したものでしょう。振袖の袖が左右に広がっています。

 振袖の写真を探しても、このように袖が左右に広がっている写真はほとんど見たことがありません。たぶん、振袖の写真を5000枚くらい探して、やっと一枚見つかる程度だと感じました。

 なぜ、七帆ちゃんの写真のようなアングルの写真を誰も撮影しないのだろう。とても不思議です。

 理由として考えられるのは、振袖の袖を振るのはマナー違反だから。

 「京都かしきもの」というサイトで「振袖のマナー 《振袖を着たときの立ち居振る舞い・マナー》」という記事を見つけました。やはり、振袖の袖を振るのはマナー違反のようです。

 「■「袖を振らない」ことを意識しましょう

 美しい長い袖が「振袖」の特徴ですが、この袖を振りながら動くのはNG。洋装の時とは違い、歩く時には腕を振らないようにしましょう。脇を軽く締めるように意識すると美しく歩けますよ。また、立っている時にも両手をだらりと脇に伸ばしていると、だらしない印象に。必ず両手を前にし、袖の中で軽く肘を曲げるようにして両手をおなかの下で重ねます。」

 振袖の着物の下に着ているのが長襦袢。七帆ちゃんが着ると白無垢でもかわいい。

 ところで、せっかく長い袖の振袖を着ているのに、それを使わないのは何とももったいないこと。そう思ってネットで探したら下の動画を見つけました。

 振袖を着て、バキバキのダンスを披露するという動画です。


 Source: 振袖ダンス|振袖のまま踊ってみた|Japanese girls dance in Kimono|FURISODE DANCE

 この動画は、アイディアもパフォーマンスもとても優れています。しかし、動画の編集に問題があると感じました。動画を見終わっても満足感が得られない。動画のカットが細切れで、せわしなく感じるのが原因でしょう。もっと袖の動きを見たかったのに、次のシーンに変わってしまう。これでは振袖パフォーマンスのアイディア倒れです。

 もっとダンスをしっかり見られるように時間の長い動画にすべきだったと思います。

 この動画があまり知られていない理由は、やはり編集の問題のような気がします。メイキングシーンを公開すると人気が出ると思いますが。