アメリカのニュースサイトを閲覧していたら、”WOW Tech Life”というサイトで以下の記事を見つけました。
何やらモバイルWifiルーターの商品紹介の記事のようです。あまり関心がなかったのですが、「日本人の発明により・・・」という記述が目にとまりました。そう言えば商品名は「Ryoko」になっている。亮子か涼子、はたまた良子か?
少しだけ興味が湧いたので調べてみることにしました。
Source: “Review: Why Everyone is Going Crazy Over This High Speed Portable Wi-Fi Router“, Author: Steven Cartland
上のサイトの最下部を読むと、このサイトは宣伝サイトで、お金をもらって書いています! と正直に記載されています。日本のどこかのまとめサイトも見習って欲しいものです。
「Ryoko」は、sim付き4GワイヤレスWifiルーターで、世界134カ国以上で使うことができ、海外旅行する際にとても便利な商品のようです。
YouTubeにもオフィシャル動画がアップされています。
このYouTube動画の説明欄に、” This Japanese Invention Lets Get Internet Connection Wherever You Are ” と確かに書かれています。
ところが、この商品のことを日本人は誰一人知らないようです(笑)。Googleで「MUAMA Ryoko」というワードで調べても、日本語のサイトは一件も検索されません。日本人が知らない商品だからです。ちなみに、この商品は日本でも使えるようです。
さて、この商品は、誰がどこで生産しているものなのでしょうか。販売サイトや公式HPを観ても、何も書かれていません。
さらに、この会社は、「MUAMA Enence tradutor instantâneo」という旅行用ポータブル音声翻訳装置を販売しているようですが、この商品を紹介しているYouTubeの説明欄のリンクをクリックすると、下のようなESETセキュリティの警告が表示されます。危ないサイトのようです。
AMAZONの商品レビューを見ようとページを開くと、品切れで、しかも、カスタマーレビューはゼロ! これはとても珍しい! たぶん、アマゾンのガイドライン違反ですべてのカスタマービューが削除されたのでしょう。「サクラ散る」ということなのでしょう。
そもそも「日本の発明」などと宣伝するのは、日本人以外の人たちがやる商法です。外国でよく見かける日本では聴いたことのない、日本語で書かれた電機メーカーや食品メーカー。
怪しさ満点の会社のように感じられます。ちなみに、この会社が使っているネットサーバーは米国アリゾナ州フェニックス。会社の所在地は不明です。
少し調べただけで、これだけボロボロの会社が見つかるのはとても珍しいことです。こんな怪しい会社とは関わらない方が無難でしょう。
管理人の経験上、このタイプの詐欺商品はアラブ系が得意とするものです。
2021年12月5日時点で、Youtubeの”MUAMA Ryoko”についての投稿のコメント欄は、「詐欺!」という投稿に満ちあふれています。