⚽️+?+☕️+??+? って何だ?|絵文字はエスペラント語を越える!

 記事タイトルの絵文字を使ったクイズが一部のネットで盛り上がっているようですが、これがとてつもなく難しいようです。

 何しろ、マラヤーラム語の映画のタイトルを当てるというクイズなのです。

 何が難しいかは分かりますよね。普通の人は、マラヤーラム語さえ知らないし、ましてや、マラヤーラム語の映画が存在することすら知らないと思います。

マラヤーラム語
マラヤーラム語(マラヤーラムご、മലയാളം, malayāḷam)は、南インドのケーララ州などで話される言語である。インド憲法で認められている22の公用語のうちの一つであり、話者は約3,570万人。マラヤラム語を話す人々はマラヤーリ(英語版)と呼ばれる。
マラヤーラム語はドラヴィダ語族に属する。言語の基本構造と正書法は、ともにタミル語によく似ている。マラヤーラム語は、独自の文字マラヤーラム文字をもっている。
出典:Wikipedia, マラヤーラム語
 
 ネットで、⚽️+?+☕️+??+? という絵文字が話題になっているようです。

 このクイズサイトに投稿された絵文字なのですが、調べてみてもよく分かりません。

 このクイズの初心者クラスは、

 たとえば、

?? naal

これは、”Rose Guitarinaal” というマラヤーラム語映画(റോസ് ഗിറ്റാറിനാൽ) が正解のようです。

Rose + Guitar + naal  = ”Rose Guitarinaal

 こんなクイズなのですが、そもそもマラヤーラム語の映画など普通の人が知るわけもありません。

 さらには質問がエスカレートしていき、映画の中の女優の言葉が絵文字で表されるなど、とてつもなく難易度が高いクイズになっていきます。マラヤーラム語が分からなければ解けない問題。さらに、すべてのマラヤーラム語映画を閲覧していなければ解けない問題。このハードルはあまりにも高すぎる。

 そもそもなぜマラヤーラム語なのか分かりません。しかし、こんな切り口があるのだと思いました。

 日本で同じようなコンセプトで盛り上げるとするのなら、絵文字を使い、「アイヌ語でこれはどういう意味?」というクイズにする方法もありそうです。

 意地になって調べまくるのを楽しみにしているネットユーザーもたくさんいます。

 ここで注意喚起です。上で示したボール+ペンギン+お茶+・・・、でネットで調べる行為はお薦めしません。危ないサイトに導かれる恐れがあります。管理人はセキュリティソフトはESETを使っているのですが、検索されたたくさんのサイトでESETの警告が発生し、アクセスが遮断されるという状況です。

絵文字で世界共通言語を作れないのだろうか

 今回、「マラヤーラム語の映画のタイトル」を絵文字を使ってクイズにするという不思議な記事をネットで見かけたとき、これって、絵文字を使えば、世界共通語が作れるんじゃないの、と思いました。

 世界共通言語といえば、エスペラント語がありますが、そもそもアルファベットを使っている時点で世界共通語としては失格です。西洋人が考えた世界共通語ということでしょう。

 これに対し、「絵文字」は表意文字として使え、全人類が意味を理解できる可能性があります。

 スマイルマーク 「☺」を見て、怒っていると感じる人は世界中探してもいないのではないでしょうか。これを見て「笑顔」と世界中の人が感じる。まさにこの絵文字は「表意文字」として機能しています。

 非常口を示す緑の看板の人物、ピクトグラムも絵文字です。しっかり文字として認識されています。

 どんな言語でも、日常会話に必要な単語数は2,000語と言われています。逆に言うと、2,000の絵文字を覚えれば、世界中どこに行っても言葉に困らないことになります。しかも、もともとが絵文字なので、その意味するところはワザワザ覚える必要がないものがほとんどでしょう。

 そもそも「絵文字」とは、英語で何というのでしょうか。答えは「emoji」です。

 えっと思ったあなた。絵文字って日本発祥の文化なのですよ。

 「世界最初の絵文字は1999年、日本で栗田穣崇(くりた・しげたか)氏が生み出した。NTTドコモによる世界初のモバイルインターネットサービス、iモードに導入されたものだ。

 12ピクセル×12ピクセルの極小空間に、顔、物、場所などを表現した文字は全部で176種類。声色、口調、表情、ジェスチャーなど非言語表現を加えることができず、何かと誤解を生みやすい文字だけのコミュニケーションにおいて、絵文字は大きな補完を果たしている。」1)

 日本のこだわりネットクリエーターの方は、絵文字の世界の共通言語化についてもっと積極的に発信していったらよいと感じます。

 最初のステップは、2000絵文字で、日常会話を世界のすべての国民に理解させること。これには、時制をどの絵文字で代表させるかが鍵となります。

 言語に関してそもそも論を言えば、DNAはいくつの塩基配列で人体を構成しているのか、という根本的疑問にたどり着きます。そこには、エスペラント語など論じる余地すらないほどシンプルです。

 英単語で最も長いとされる映画メリーポピンズに出てくる「supercalifragilisticexpialidocious(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)」。

 かつての大英帝国をイメージさせる重厚壮麗なワード? かも知れませんが、こんなものたった一つの絵文字で表現できます。

 遺伝子配列を一つの言語として捉えれば、現在、多数存在する世界の言語の共通言語をもっとシンプルなものにできそうです。

 世界共通言語の発明。これこそ、世界の人々が待ち望んだ研究成果ではないでしょうか。ノーベル賞をいくつも重複受賞できそうな快挙です。

出典:
1) 「日本生まれ、人類初の共通語「絵文字」の知らざれる世界」、36KrJapan, 日経新聞社