ネット記事配信会社はノーチェックで配信しているの?|誤記に気づくかどうかで分かる配信会社の資質

 ネット配信記事を読むと、意味不明な文章に遭遇することが多々あります。

 例えば、下の事例。

Windowsが圧倒的なシェアを確保している状況に変わりはないが、長期の推移を見るとWindowsはシェアの減少を続けている。Windowsは、2009年1月の時点では、95.42%という圧倒的なシェアを持っていた。以降はほぼ一定の割合でシェアを減らし、2009年1月は72.79%になった。この15年間で22.6%ほどシェアを失ったことになる。

“Windowsの減少、MacとLinuxの台頭 – OSシェアの長期分析”, マイナビニュース、著者:杉山貴章、2024/01/05 12:42配信

 このマヌケな記事は1月5日に配信されたものですが、7日、01:00時点で修正されていません(1/12現在も修正されていません)。記事の著者はおろか配信会社さえ内容をチェックしていないというお粗末な状況になっています。

 人は必ず間違いを犯します。問題は、その後の対応です。配信会社のマイナビニュースは、この間違いを二日間放置しています。配信しているのは「株式会社マイナビ」という会社です。

 間違いは誰でもします。管理人が問題視するのは、著者の執筆姿勢と配信会社のチェック体制です。

 執筆はお金をもらって書いているのなら、この部分で誤記するというのはあまりにも軽率です。意味不明の文章になっています。そして、配信会社は誤記をチェックする体制は皆無のように感じます。何しろ、管理人が読んでも意味不明とすぐに気づいた文章の誤記です。

 このタイプの誤記は罪が重いと感じます。書かれていることが意味不明だからです。そして、配信会社は、誤記に気づかない。たぶん、ずっと気づかないのでしょうね。誰もチェックなどしていないから。 

株式会社マイナビ(Mynavi Corporation)は、就職・転職・進学情報の提供や人材派遣・人材紹介などを主業務とする日本の大手人材・広告企業である。また、同名のブランドで人材情報サービスのポータルサイトを運営している

Wikipedia

ちょっと気になったのが、株式会社マイナビが人材情報サービスを行っているということでした。

もしかして、『人気の妖怪予定派遣!』という誤広告を配信したのも株式会社マイナビなのでは? と疑ってしまいました。

 誤記誤植は必ず起きること。それをいかに早く校正するかがその会社の力量が試される部分です。誤記誤植の内容によっては、大変な社会問題に発展する恐れがあります。ニュースを発信して収益を得ているメディアが誤記誤植を放置して気づかないなど問題外です。

 過去記事に書いた『人気の妖怪予定派遣!』の誤配信の例では、10分足らずで校正されました。本文のことではありません。本文はもちろんのこと、検索エンジンの結果までが10分足らずで更新されたのです。通常、検索エンジンはこのようなことはしません。配信会社は特別な更新ルートを検索エンジン運営会社との間でもっているということでしょう。関心のある方は過去記事をお読みください。

株式会社マイナビという会社は、そもそも配信記事のチェックをしない無責任な会社のようなので、もし、Googleとの即時訂正協定があっても意味がないのかも。