先日、パソコンの中にあったPDFファイルを読んでいて、気になった文言があったのでメモ帳にコピーしようとしたら、コピーを受け付けない。
プロパティを確認すると、閲覧者には読むことだけしか許可しない設定になっています。印刷して読むことさえできない設定です。どういう人間がこんな設定で資料を配布しているのかと疑問に感じました。
ちなみに、このPDFファイルは、TREND MICROの「ウイルスバスタークラウド ガイド」です。
コピー禁止制限を解除する方法はいくつかあるのですが、今回はとても簡単な方法をご紹介します。
PDFファイルをブラウザで開くだけでコピー可能になる
この方法はたまたま見つけたもので、管理人にとって目から鱗という感じでした。
この方法はとにかく簡単です。
まず、ブラウザを開きます。何かのサイトが表示されていても空白のページでも構いません。
ブラウザのサイズを少し小さくし、デスクトップ上のファイルが見える状態にします。
デスクトップ上のファイルをドローしてブラウザ上でリリースします。
するとPDFファイルがブラウザ上で開きます。この状態だと文字列のコピーは可能です。
文字で説明すると長いのですが、やっていることは下のgifの操作で、とてもシンプルなものです。
このブラウザ上で開いたコピー制限付きのPDFファイルがコピー可能になるから驚きです。
PDFファイルの制限を解除する方法
たぶん、この方法でもコピーできない場合があると思います。それは、PDFファイル自体が文字認識できない場合です。そのようなファイルの場合、まず、制限を解除し、その上でOCRスキャンして文字認識する必要があります。ということは、制限を解除するという操作が必要になります。
PDFファイルにセキュリティ設定で制限をかけることが可能です。しかし、それはPDFファイルの配布者側の都合です。読む側が不便に感じるのでは、何のために配布しているファイルなのかと疑問を感じることになります。特に、マニュアルのたぐいに印刷もできないなどの制限をかけることは、マニュアルの利用者・読者のことを考えていないと批判されても仕方がありません。
この制限を解除する方法は、大きく分けて二つあります。一つ目は、ネット上のサービスを使う方法です。
リンクは貼りませんが「Unlock PDF」で検索すれば幾つかのサイトが簡単に見つかります。ネット上で無料で利用できるのでとても便利です。・・が、会社のファイルなど機密性の高いファイルをそのようなwebサービスにアップするような行為は慎みましょう。
二つ目がソフトを使う方法です。これもいくつも種類があります。基本的に有料ですが、使用回数制限を設けているソフトもあります。これだと、50回までは無料で使えます。通常、50回も使うことはないと思うので、有料ソフトの試用版をインストールするという方法がお薦めかも。
たぶん、これって、現実には無制限に使える気がします。回数制限を超えたらソフトを削除して、レジストリを掃除。その上で新たにソフトをインストールするという方法も考えられます。管理人は、そもそも必要ないのでやりませんが。