右利き、左利きの謎|両方利きの管理人にしか書けない独り言

 管理人は、左利きです。・・と言いたいのですが、どうも違うようです。右利きと感じるときがあるからです。

 奇妙に思われるかも知れませんが、左右の手をどう使うかはその時次第。右側に箸があれば、右手で箸を使います。左側に箸があれば左手で使います。管理人にとって、左右の手をどう使うかというハードルはほぼ皆無です。

 箸は、右手でも左手でも普通に使えます。正に、普通にです。

 あるとき、いつも箸を左手で使っているとの指摘を受けたことがありました。彼が見たときには、いつも左手で箸を持っていたという主張です。

 管理人には左右の手の使い方に違和感が全くないので、彼の主張には閉口しました。たまたま見たときに左手で箸を持っていたから目に付いたということなのでしょう。

 ところで、箸をどちらの手で使うかは、実は体調が影響しています。右手ばかり使う時期と、左手ばかり使う時期があります。管理人にとって、どうでもよいことなのですが、周りの人は、左手で箸を使うと興味が沸くようです。

 子供の頃、母親から、お前は便利だなぁ、と言われたことがありました。普通の人なら左右の手を持ち替えてする作業でも、そのまま作業できることを指摘した言葉でした。管理人には何のことか理解できなかったのですが、普通の人はとても不便なのだと後で分かりました。

 たとえば、針で布を縫うとき、普通の人は、同じ方向からしか縫えません。しかし、管理人は左右の感覚がないので、どちら方向からでも普通に縫えます。母親が指摘したのはこの点でした。

 左右の感覚がないのは、困ることがあります。右に曲がって、という意味が理解しにくいのです。

 これで困ったのが自動車教習所での出来事。教官が右に曲がって、と言ったのに左に曲がってしまいものすごく怒られました。この時、初めて、自分には左右の感覚が人とは違うのだと実感しました。

 子供の頃、右左の判断は親指でしていました。左親指を怪我したため、親指は曲がったままになりました。これにより、右、左は親指を見て判断する習性が身につきました。曲がっている親指が左です。

 ところが、この状況を心配した祖母が接骨院に連れて行くようになり、親指の曲がりは直りました。

 たぶん、左右の感覚がなくなったのはこの頃かも知れません。左右を確認する方法がなくなったのです。その後は、はっきり言って、どうでもいい、という感覚です。人と違うとは夢にも思わなかった、というのが実情です。

 管理人は、ほとんどのことを左右の手で同じようにできます。野球のボール投げでも、テニスでも。

 しかし、包丁やハサミなどの刃物類は、右手を使うことがほぼ100%。左手でもできますが、それをやる意味がないので普段はやりません。できない、のではなく、やらないと言うことです。刃物は右利き用に作られているため、左手では扱えないのです。

 力が必要な作業は左手を使うケースが圧倒的に多いと感じます。どちらの手を使うかという感覚がないので、気づいたら左手を多く使っているという程度ですが。

 トンカチで釘を打つ作業 ⇒ 両方、その時の雰囲気。疲れたら持ち替えて作業をする。

 包丁で食材を切る ⇒ 基本は右手のみなのですが、何とも言えません。場合によっては左手で包丁を持っているかも。ただし、薄刃包丁の場合ですが。

 リンゴの皮むき ⇒ 右手のみ。左手ではできない。

 掃除するときの箒 ⇒ 両方

 リモコン操作・スイッチを押す  ⇒ 両方

 箸を持つ手 ⇒ 両方

 瓶のフタを開ける ⇒ 両方

 歯を磨く ⇒ 両方

 スマホの操作 ⇒ 両方

 水を器に注ぐ ⇒ 両方

 文字を書く ⇒ 右手(左手でも普通に書けるが書いたことがないので)

 上に書いたことは、普段何気なくしている動作です。管理人にとって、左右の違いなど考えたこともありません。ところが、違いに気づく人がいるので驚きます。はっきり言って迷惑ですが。

 たとえば、ズボンのベルト。管理人は、普通の人がどちら向きにベルトをするのか知りませんが、あるとき、ベルトの向きが反対だと指摘されたことがありました。その感覚が管理人にはまったく分からない。ベルトなんて、その時々で方向を変えるのが当たり前だと思っていたので、この指摘には驚きました。ぇっ、ベルトに反対方向ってあるの?

 本当に驚くのは、ちょっとした違いに反応する人がたくさんいることです。違いを見つけて一喜一憂するようです。右か左かはその時々で自在に変わるので指摘されても困ります。ところが、違いを見つけた人は、その違いは絶対的なものだと決めつけるから困ります。いつも逆だ! と言いたいらしい・・・。

 左利きの人に強く反応するのは関西の人たちのようです。しかし、それは、決して軽蔑しているわけではなく、むしろ、人とは違う特徴を羨んでいるようです。しかし、関東の人たちは違います。左利きの人を見れば、親が幼少期に右利きに矯正しなかったの?、と親を非難するような考え方を持つようです。

 管理人は、自分では左利きだとは思いません。左手で文字を書けないからです。書けと言われれば書きますが、そもそも書いたことがない。じゃあ、右利きかと問われれば、違うと断言できます。やはり、管理人は、両方利きだと感じます。左右の違いなどどうでもよいのです。

 刃物は右利き用と左利き用があります。出刃包丁は刃の付き方が逆になっているため、利き手専用の包丁でないと使えません。また、ハサミも、通常は右利き用です。左手で使うと紙が切れない!  不思議なのですが、ハサミは右手で使うしかありません。

 右に箸があれば、右手で箸を使い、左に箸があれば、左手で箸を使うだけのこと。それを持ち替えて右手だけしか使えない人たちのことが理解できない。なんで持ち替えるの?   右手だけしか使えないなんてどこかおかしいのでは? と心配してしまいます。

 先日、テレビを見ていたら、女優の福原遥さんが左手で包丁を持っていることに気づきました。彼女は左利きらしいのですが、演技で必要となるため、訓練して右利きのように振る舞うこともできるようです。

 やはり、左利きって目立ちますね。日本では圧倒的に右利きが多いのですが、世界の中でも日本人は左利きの比率が高いのだとか。ところが、その出典を書いているサイトは皆無です。どこの情報なのでしょうか。アメリカでは左利きが2%なのに、両利きが30%だとその意味も分からず書いている人がほとんどです。そのデータに日本人の両利きの数値はありません。この「両利き」って、日本では左利きのことを指します。だから、日本のデータがないのです。日本人の感覚で言えば、アメリカ人の3割が左利きです。この数字は外国旅行して見かける状況とよく合っています。入国書類を書いている人を見ると、左手で文字を書いている人をたくさん見かけます。出所も示せない得体の知れないデータを使って国別の左利きについて話しをされても困ります。

 欧米では3割位の人が左利きなので、よく左で字を書いている人を見かけます。文字・文章の書き方は、右利き用に考案されたもので、左利きの人が書く場合はいろいろ不便なようです。1つは、書いた文字のインクが乾かないうちに左手の小指側(小指球)が文字上に乗ってしまうため、書いた文字が汚れること。2つに、書いた文字が手で隠れて見えなくなること。このため、左利きの人は紙を斜めにして書いています。知っていました? 

 今回は、とりとめもない内容になりましたが、世の中には、右利き、左利きの他に両方利きという人がいることを知って頂ければうれしいです。そして、日本では、両方利きという考え方自体がほぼないように感じます。右か左かの二択しか思いつかないようです。だから、データに両方利きとあると、その意味が分からない。分からないで記事を書いているから奇妙な記事になります。書いている人は右利きの方なのでしょう。

 世界的に見ても圧倒的に右利きが多い「日本」。左利きの人を見るとすぐに過剰反応をするのは、少し控えた方がよいのでは? と思いこの記事を書きました。

 左利きの謎を研究している人には興味深い記事かも知れませんが、管理人としては、左利きでもない人が左利きの研究をすること自体、研究テーマの選択を誤っていると言いたい。ましてや、両方利きの気持を理解することなど、絶対にできないと思います。日本には両方利きという区分すらないと思います。